「仮定の質問にはお答えしません」「タラレバの話しをされても・・・」議会の答弁や
人との会話の中で「逃げ」の一つとして使われている言葉だ。

昨夜２１時２２分ごろ、北海道で最大深度６弱の地震が発生した。気象庁は、９月の胆
振東部地震の関連だと発表し、今後の余震の心配もある中で、被災者の皆さんはさらに
不安を大きくしている。

道内の一部は停電し、ＪＲの列車も停まってしまったため、乗客が長時間列車内に閉じ
込められる事態が生じるのはいつものことだが、新千歳空港では水や食料、毛布などが
足止めされた乗客に配布されていた。

飛行中の機内でも、地震が発生した事が放送され、ある程度の状況は把握でき、降機し
た後の事も覚悟はできたという。

水や食料、毛布の準備は、「仮定の話し」「タラレバ」が無ければされていなかった事
であり、これが「危機管理」の基本と言える。飛行機にしても、必ずどこかに着陸しな
ければならないので、オルターネート（代替着陸地）が必ず決められており、そこに到
達できるまで＋αの燃料を搭載している。昨日新千歳に降りた飛行機が、もし他の空港
に向かっても大丈夫ではあった。

国会をはじめ、役所の人間でも、「もし〇〇の場合どうしますか？」と質問されても、
「仮定のお話しには回答いたしません」と平気で言うが、いざ事が起きたら「想定外」
アホか！一度福岡市の職員が同じ事を言ったので、「お前ら危機管理しないのか？」と
訊いたら、「・・・・・」だった。

でも、空港で借りた毛布だって、クリーニングして返すわけじゃないだろう？飲んだ
水や食料だって、飲み食いした本人が補充するわけじゃないだろう？自宅にいて、そん
なものにありつけない人の方が多いし、それなら危機管理の第一歩は自分だよ！自宅に
いる時の備えはきちんとしよう！

役所の「想定外」を批判する前に、
自分で想定して備えなければ！