それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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鎮魂の日

日本の8月は、亡くなられた方々へのご冥福を祈り、今後同じ過ちを犯さない事を誓う
日がたくさんある。広島、長崎の原爆の日、終戦記念日、昨年の8月11日は、群馬県の
防災ヘリが墜落して、9名の搭乗員が亡くなられた。そして今年も8月12日を迎えた。
日航123便が御巣鷹の尾根に墜落し、乗客乗員520名の命が奪われた日だ。



1985年のこの事故から34年、あれから飛行機の安全性は本当に向上しているのか?ハー
ド面では進歩しているのは間違いない。しかし、ソフトとそれを使う人間の面では正直
疑問を呈さずにはいられない。コンピュータを駆使して飛ぶ現代の飛行機、しかし、そ
のコンピュータのプログラムを組むのは誰だ?チェックするのは?


そして、あれだけ騒がれたにも関わらず、未だに後を絶たない出発前の運航乗務員から
のアルコール検知問題、もう車と同じレベルなのかと思ってしまう。123便の事故も、
結局ボーイング社の修理ミスと言う、言わば「人災」だった。現代の飛行機のプログラ
ムミスも飲酒も、万が一が発生した時は「人災」だ。



ハイ・ファイ・セット 『土曜の夜は羽田に来るの』 1975年


また、JAL系のチャーター会社JAL WAYSのDC-10が、御巣鷹事故から20年後
の福岡空港で、離陸直後に第1エンジンから発火し、燃料時の後緊急着陸している。より
によって20年目の節目の日に大きな事故を起しそうになった。乗客乗員に怪我は無かった
ものの、福岡市内に破損した部品をばら撒いて負傷者を出している。


JALはDC-10より機齢が若かったMD-11をDC-10より先に退役させる予定だったが、この
事故で予定を変更し、DC-10先に退役させた。事故を起した機体JA8545は僅か17日後に
アメリカに売却され、今はアリゾナの飛行場に保管されている。右隣のDC-10も第2エン
ジンの形状から見て、元JALの機体、DC-10-40だ。世界中でJALしか運用しなかった。


          元・JA8545 DC-10-40


世界的な航空自由化後、セカンドキャリアやLCCが台頭し、中古機材の人気の高まりや
パイロット不足が深刻になっている中、航空の安全については世界中で対策をしなけれ
ばならない事案が目白押しだ。どこの国の航空会社の飛行機でも、貴方が住んでいる街
のどこかで事故を起さないとも限らない。ましてや、今後渋谷や新宿の上空を飛ぶ。


自分は2005年8月12日、羽田発福岡行のANA267便に搭乗していて、JAL WAYS58便の
事故の影響を受けた。着陸寸前で滑走路閉鎖の連絡を受た267便は、ゴーアラウンドし、
そのまま上昇して指定空域で1時間以上旋回しながら上空待機となった。その他にも悪
天候によるATB3回、離陸前に滑走路手前からスポットに戻る事も2回経験している。


本当に空の安全は他人事ではない。


犠牲者の方のご冥福をお祈りいたします。