新幹線に要注意！

昨日、大阪～東京を新幹線で移動した女性が、はしかに感染していた事が分かった。
報道によると、女性は2月8日のぞみ340号、10日のぞみ121号の、何れも指定席を
利用していたそうだ。報道では同じ列車に乗った人たちへ警戒を呼びかけているが、
それでは不十分だ。

ご存知のように、東海道新幹線は時間帯によっては3分～5分間隔で運行されている。
つまり、同じ時間帯の列車を利用した人は、新大阪駅や東京駅で彼女と接触した可
能性がある。また、旅程というものは、新大阪駅で始まり、東京駅で終ることは絶
対に有り得ない。

自宅や職場から宿泊場所までの全経路が問題であり、特に新幹線区間以外の移動経
路は、周囲の人と体が密着する環境にある。のぞみ121号は、東京駅を18時出発な
ので、東京駅まで到る経路は間違いなく車内は混雑していたはず。更にのぞみ121
号は岡山行きのため、新大阪から空いたその座席を利用した人もいるかも知れない。

東京駅のコンコースで接触した人が、東北新幹線に乗車する可能性も否定できない。
もっと言えば、浜松町からモノレールを乗り継ぎ、羽田空港を経由して札幌や宮崎
へ飛んだ人さえいないとは限らない。１０年ほど前に新型インフルエンザが流行し
たが、その時、自分の通勤路線に感染者が乗車した事が分かって大騒ぎとなった。

世の中、スピードアップは良い事だが、様々なリスクも拡散する早さが比例する事
を忘れてはならない。駅、空港、列車やバスの車内、機内など、公共交通機関、場
所は、空間除菌に多大なコストをかける時代になった。野生の猪が媒介していると
言われる豚コレラさえ、東海地方を中心に自衛隊が出動する大問題になっている。

せめて、自分の家と自分の家族ぐらいは自分で守りたいと思いませんか？