本日、第189通常国会が閉会した。思えば開会した2019年1月28日は、まだ「平成」
だったんだ。当然、開会の際にお迎えした天皇陛下は、現在の上皇陛下だった。
何だか例年の国会に比べて、時代を超えた感が会期を余計に長く感じさせる。本当
にこの会期中にはいろいろなことがあった。

しかし、この第189通常国会、皆さんの頭に何か残ってますか？いやいや出来事では
なくて、可決成立した法案です。う～ん・・・何も無い・・・記憶にあるのは、いつ
もの野党の繰り返しの質問と、同じく閣僚や官僚の交す、誤魔化す答弁と、野党の長
期に亘る審議拒否！　だけならまだ良かったが、今国会は新たに与党の審議拒否！

正確には、逃げるための時間稼ぎとしての予算員会の未開催だ。大臣の辞任や2000万
円不足問題など、あらゆる面で野党が要求する予算委員会の開催が拒否された。与党
の審議拒否を批判する勢力が、与党の委員会開催拒否には賛同する、目糞鼻糞状態が
より一層確かになった。

安倍晋三は閉会後の記者会見で、憲法審査会が衆議院で2時間、参議院では3分しか開催
されていない事を批判し、参議院議員選挙は憲法改正問題を争点に戦うと言っていたが、その前に予算委員会を100日も開催しなかった事についてはスルーだった。これもいつも
の事だ。

安倍晋三も自民党議員も改憲論者だが、どこをどのように変えるのか？ハッキリ示すこ
ともせず、また、野党の改憲案も考慮せず、自民党の草案を基に進めようとしているか
ら、審査会が開催されないのではないか？野党にも改憲賛成派が居るはずだ。私も、
権力者を縛るための性格を強くするための改憲なら賛成だ。

他にも、国会の審議拒否を認めないとか、臨時国会は求めに応じて10日以内に召集する
とか、今までいい加減なために逃げられていた部分を明確にしてくれれば良い。ところ
が安倍晋三は、本来自分たちを縛る憲法を権力者に都合の良い様に変える事を目論んで
いる。これでは審査会を開催してはいけないと多くの人が思う。

また、参議院選挙が7月21日に投票日を迎えることが確実になった。これから投票日まで
の間、この通常国会会期中に何が起きてどうなったか？今一度振り返ってみたい。