それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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謝罪も穴埋めもしません!

旧優生保護法(1948~1996)に基づき、強制的に不妊手術を受けさせられた方達への一時金
を、320万円とする救済法案が纏まった。しかし、全く謂れのない差別で長い間精神的・
肉体的に多大な苦痛を背負ってきた皆さんには、これで償いきれるものではない。また
、国は過去に存在した、誤った法律で国民の血税を使うことを、国民に謝罪するべきだ。


現在、福岡市は2種類の福祉乗車券を発行している。「交通用福祉ICカード」と「福岡
市高速鉄道福祉乗車証」だが、このうち後者は廃止され、ICカードに統一される。そ
こで、福祉乗車証利用者から不満が出ており、先日NHKが取材し、夕方のニュースで
報道していたが、その内容に今度はICカードの利用者が怒りを露にしている。



「福祉乗車証」は、福岡市営地下鉄の営業区間を無制限で乗り放題となる乗車証であり、
「福祉ICカード」は福岡市内で地下鉄や私鉄の電車バスに乗車できるが、介護保険の
等級に応じて最高で1年間に12,600円までと制限があり、それを超える金額は自己負担
となる。対象者はどちらかを選ばなければならず、併用は出来ない。


福岡市営地下鉄が運行している区間は、行政区分としての福岡市の中でも限られた地域
であり、この2つの制度の平行運用は不公平であることから、福祉乗車証を廃止してIC
カードに統一されるが、これに今までの福祉乗車証利用者は不満が爆発!最大でも年間
12,600円では、通院だけではなく、自由に外出できなくなる!と・・・


一方、その報道を観ていた地下鉄沿線以外に居住する福岡市民からは、自分たちは年間
12,600円とか8,000円しか支給を受けていないのに、地下鉄沿線の住民は乗り放題だった
のか!?と・・・そして、この状態が28年間も続いていた事実!そう、地下鉄沿線の福
祉乗車証所有者は、年間4万円でも5万円でも10万円でも、青天井だった!


福岡市は、この不公平を是正するために、福祉乗車証を廃止し、ICカードに統一する
と言うが、今までのICカード利用者への不公平の謝罪も、過去の差額への穴埋めもし
ないという。「今後の不公平が解消される」という、実に都合のよい未来志向で、典型
的なお役所仕事だ。でも、通常こんな不公平の解消に28年もかかるのか?


一方では、過去に存在した「誤った法律」を遡って謝罪し、補償するのに対し、片方で
は「誤った制度」に対して、不利な条件であった市民に対する謝罪も補償もなし!これ
ではICカード利用の対象市民は怒るのが当たり前!謂れのない差別や不公平への対応
は、ケースバイケースでは済まされないのではないか?



H.I.S.

そとあそび

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