今日、Ｇ20大阪サミットの帰途で韓国に立ち寄ったトランプ米大統領が、板門店で北朝鮮
の金正恩委員長と会談した。先ずは軍事境界線を挟んで握手をした後、軍事境界線を越え
て並んで十数メートルを歩き、アメリカ大統領としては史上初の北朝鮮の土を踏んだ。
その後二人は並んで韓国側に入り、韓国の施設内での会談となった。

先に言われていた2分ではなく、相応の時間が会談に割かれた事が想像できる。これが米
朝のみならず、日本を含む周辺国の緊張緩和のきっかけとなれば良いが、私の予想では
安倍晋三ではこの行動は無理！小泉元総理くらい破天荒でなければ、北朝鮮とのまとも
な接触なんて出来ないだろう。

この二人がどんな話をしたか、中身があったのか無かったのか知らないが、こんな形で
も会談が実現したことに価値がある。しかし、トランプ大統領は北朝鮮に長距離ミサイル
の開発は止めるように言うものの、短距離ミサイルはそのまま放置するのは間違いない。
今までの会談でも、それを止めろとは一言も言っていない。

グアムやアラスカなど、アメリカの領土に到達しそうな長距離ミサイルは、日本に買わ
せたイージス・アショアに迎撃させるが、短距離ミサイルまで禁止してしまうと、PAC3
などの地対空AMM（anti-missile missile）が日本や韓国に売れなくなってしまう。自国の
安全と自国の利益の一石二鳥！トランプとは実にしたたかな男だ。