高校野球春の選抜大会、昨日の試合後星稜高校の監督が習志野高校の控え室へ抗議に
乗り込む事態となった。高校スポーツとしては異例の事態だ。試合中にも試合を止め
て審判団が協議する場面が見られた。理由は習志野高校による「サイン盗み」だ真偽
は不明だが、観ている観客も不愉快になる、高校生らしくない出来事だった。

昔、プロ野球も高校野球も試合時間が非常に長かった。サイン盗みに対処するために、
投手と捕手がグローブとミットに乱数表を貼り付け、それを見ながら乱数によってサ
インの交換をしていたからだ。それによって投球間隔が長くなり、その分試合時間も
長くなるため禁止となった。

乱数表といって思い浮かべるのはあの「北朝鮮」だ。世界に潜む工作員に、短波放送
を使って送られる指令は、全て数字を読み上げる暗号によって行われ、受信した側は
乱数表を使用して暗号を解読する。ネットの時代には一時廃れた様だが、確実性が高
かった事でここ数年その方法が復活しているようだ。　

２月末、世界中が注目していた中決裂した２回目の米朝首脳会談の直前、スペインで
北朝鮮大使館が何者かに襲撃され、パソコンやUSBメモリー、車などが奪われる事件
が発生していた。犯人グループは隣国ポルトガルのリスボンを経由してニューヨーク
に渡り、ＰＣやＵＳＢメモリー内部の情報をＦＢＩに提供したらしい。

誰がどんな目的で行った事か全く分かっていないが、一説によると「自由朝鮮」とい
う反金正恩体制を唱え、金正男氏の息子である金ハンソル氏を保護し、北朝鮮臨時政
府の成立を宣言した団体でもある。中国の支援を受けている様だが、こちらの動きが
活発化してくると、アメリカは中国とともに臨時政府を支援だろう。

ロシアや韓国の動きも鑑みて、日本の隣国に新たな火薬庫が出来たと見て良い状況に、
こちらも穏やかではなくなって来ている。そしてまた、日本は海のものとも山のもの
とも分からない臨時政府相手に、米中露の顔色を伺いながらだんまりなんだろうな？
という事は容易に想像できる。なにせ韓国相手にも未だに手をこまねいている状況だ。