それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

言われてみれば

最近、飛行機のトラブルが増加傾向にあるのは確かです。


この8月12日には、ANAの大阪行きB777-200のダクトが離陸直後に
破損し、キャビン内が減圧したことから、羽田空港に引き返しています。


その後8月15日、広島から台湾に向かう中華航空機が、エンジン
トラブルのため、福岡空港に緊急着陸しました。


いずれも怪我人は出ていませんが、一歩間違えれば大惨事になって
いた可能性があり、また搭乗していた乗客の皆さんは恐怖の時間を
過ごされたことだと思います。


元JALの機長によりますと、航空会社が運航する機体が小型化され、
運行便数が増えることによって、パイロットが不足していることに加え、
整備士も不足しているとの事です。


確かに、鹿児島から沖永良部島へ向かう際に乗ったJACのSAAB340Bの
機長は、JALで20,000時間を飛んで定年退職した、グレートキャプテン
だった事があります。
加えてLCCも飛び始め、本当にパイロットが足りない状況が理解できます。


一方、整備士の方ですが、一昔前は出発する飛行機を、ランプコーディネーター
と一緒に、4~5名の整備士が手を振って見送っていました。
ところが、経費節減の大義名分の下、今では整備士は1~2名での見送り
となっています。


今は写真のような光景は見られませんね?


確かに、エンジンや機体は昔と比べて信頼性は増していると思います。
しかし、昔は無かった保護装置等も付加され、機構そのものは複雑化し、
それを補うためにコンピューター化されているのが現在の航空機です。
また、自動的に修正するシステムが事故の原因となった事もあります。


昔々、宇宙戦艦ヤマトの一場面で、多くのシステムを自動化されて
建造された最新鋭艦「アンドロメダ」を見ながら、「この船では戦えない」
と言っていた真田さんの言葉が印象に残っています。


航空会社は、安全に関する施策をもう一度見直すときが来ているのだと
思います。