日本から韓国へ向けた半導体素材の輸出優遇措置の取り消しを巡って、韓国はWTOに
意見陳述を行い、日本は当然反論した。韓国は「韓国だけを対象にしている」と相変わ
らずズレた発言をしている。日本は今まで27ヶ国をホワイト国の対象としており、そ
の中から韓国を除外するとしたものだが、ＥＵのホワイト国はたった８ヶ国だ。

韓国はＧ２０で安倍晋三が表明した、自由な貿易の確立に反していると主張しているが、
どの国をホワイト国とするかは各国の裁量だろう？その点から見ても、日本の自由は保
証されるべきであり、逆に今までが甘過ぎたという事だろう。それでもＥＵに比べて多
いのは、まだ甘いのかも知れない。

以前にも書いたことがあるが、事案が発生する時の原因は一つではない。「複合原因」
なのだ。韓国は日本の政策を、徴用工問題に対する報復としている時点で、間違えてい
る。そもそもそうではないし、北朝鮮への横流しなども含めて、総合的に韓国が信用に
値する国ではないということだ。ここに気付かなければ韓国経済が破滅する。

また、韓国は日本に替わる輸入先として、中国や台湾を考えているようで、中国も漁夫
の利を狙っている。しかしそれでは韓国の経済破綻というゴールまでに、製品の品質低
下による信用失墜を経由し、それに中国を巻き込むことになる。おお！良いことではな
いか！

逆に、日本はこれを機に半導体製造を国内に戻すと言う選択肢も得る事ができる。韓国
も中国も、昔ほど低コストで製品を製造することは出来なくなっており、現実に韓国の
自動車メーカーは、社員が一方的な賃上げを求めるストを繰り返しており、中国からも
チャイナリスクを考慮して、外国企業でさえ第３国に生産拠点を移しつつある。

そんな中、韓国へ製品を輸出していた国内メーカは、やはり韓国寄りの見解だ。企業と
しては死活問題なのでやむを得ない面もあるが、民間企業である限り、日本の半導体メ
ーカーと協議して、生産拠点の国内復興を働きかけるなどの努力は必要だろう。但し、
韓国メーカーが日本国内に生産拠点を移すことは、絶対に認めてはならない。

そうそう！日本のマスコミは「輸出規制」ではなく、「輸出の適正化」などと、正しい
言葉で伝えるべきだ。事実、これは規制ではなく、「優遇」を止めて「普通」に戻した
だけなのだ。規制と言えば日本人も誤解する。ＮＨＫも「規制」という言葉で伝えるが、
これでは安倍チャンネルなのか親韓なのか解らない。