それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

8年

東日本大震災の発生から8回目の3.11を迎えました。この震災関連で、未だに
52,000人もの方が避難生活を強いられています。その最大の原因が1Fです。
先が見えない廃炉作業、未だに漏れ続ける汚染水、増え続ける汚染残土。そんな中で、
この汚染残土を公共工事の資材として再利用する計画があります。



地元住民が反対を唱える中、それに配慮して先に進まない地域もあれば、多くが釈然
としない中、既に使用する事が決まっている地域もあります。ある被災者の方は、
「オリンピック会場の下に敷き詰めろ!」と言ってました。本当にその気持ちは充分
理解できます。F1は「東京電力」の発電所です。


ではなぜ、釈然としないながらも公共工事に汚染残土を使用することを了承したのか?
帰宅困難地区に指定された集落では、震災後の除染すらまともに行われておらず、それ
が住民の生活を再構築できない要因となっています。その除染を、「国の予算で実施
する」条件として、公共工事に汚染残土を使用することが盛り込まれているそうです。


汚染残土と言っても、国の基準以下の線量だから、線量が高い表面の汚染度は除去して
もらい、線量の低い残土なら正しく使えば安全だということでしょうか?それについて
いくつか疑問があります。使用して良い残土の線量、国の基準とは誰がどんな根拠で決
めたのか?ということです。


誰か長期に安全だというレベルの放射線を長期に浴び続ける実験でもしたのでしょうか?
次に、「国の予算」は、東電が長期的に国庫に返済するのか?ということです。1F関
連の除染は全て東電が行うものであり、国民が費用負担をするものではありません。早
急な除染のために、立て替えるのは当然ですが、返済するのも当然です。


もう一つ、汚染残土使用については地域で温度差があり、条件付で認める地域もあれば、
絶対に認めない地域もある。しかし、国や自治体は認めない地域では汚染残土を使えない
としている。住民投票など実施していないのに、ここでは民意が反映されている。震災
発生から8年も経って、利権の旨味が薄れるとどっちでもいいのか?


最後に言うが、東日本大震災は天災だが、1Fの事故は人災であり、1Fで利益を上げ
てきた東電で終結させるべき事故だ。事故から8年を迎え、政府の対応は緩慢に、東電
の対応はより他人事になっていると感じざるを得ない。増え続ける汚染水も汚染土も、
自分たちで処理方法を考えて実行しろ!