まだ20代半ばの頃、何度か松山千春のコンサートに出かけたことがある。そのうち１
度は、観客から聴きたい曲のリクエストを募ったが、「銀の雨」とか、「恋」という
ファンがいた。その時彼は、「自分は新しいアルバムの曲を聴いて欲しくて全国を回
っている、もちろん懐かしい曲もやるけど、新曲から選べ」と言った。

多くの歌手は、新しいアルバムの発表に合わせて全国ツアーを行っている。シングル
１枚の２曲だけでは成り立たないのもあってそこは理解できるし、ファンもそれを待
っている。一部の名曲を多数持っている大御所以外は皆そうだろう。ところが、近年
のＮＨＫ紅白歌合戦って、ハッキリ言って「なんじゃこりゃ？」状態だ。

曲目発表の度にがっかりというかイラッとさせるのが、「紅白スペシャルメドレー」
だ。紅白なら一曲きれいに歌いきれよ！昔の古き良き紅白ではこんな企画は無かった。
そしてもう一つ、「何年前の曲歌ってんの？」だ。５年前・１０年前の曲を歌わされ
る歌手も気の毒。って言うか、今年活躍した歌手が出場するんじゃないの？

そんな昔の曲しか歌えない程度の活躍しかしていない歌手や、過去の遺産の細切れを
繋ぎ合わせる事しかできない歌手を、その年最後の国民的番組に出演さすな！さらに、
歌手も過去の曲を歌わなければならんほど活躍できていなければ、出場辞退するくら
いのプライド持って仕事しろ！

また今年も紅白は観ないな！