秋篠宮殿下の大嘗祭を巡る発言が話題になっているが、個人の印象としては「秋篠宮様
も人なんだな・・・」というものだ。戸籍が無いとは言え日本人なのだから、意見は正
直に仰るべきだ。

今上陛下は本当に国民に寄り添い、特に太平洋戦争での激戦地をご訪問なさったり、大
きな災害の被災地を訪れ、冷たい床に直接膝をついて被災者の方に声をかけられる姿を
目にすると、思わず座布団を持って駆け寄りたくなる。

そんな皇室を批判する勢力も、もちろん国内にはあるが、声高らかに叫んだり、ＳＮＳ
に投稿すると未だに「非国民」や「不敬罪」などと言われ、そちらが批判の対象になる。
まさか、宮内庁も、皇室、しかも直系の秋篠宮様の口から批判の言葉が出るとは予想し
ていなかったのではないか？

しかし、秋篠宮様の言葉を聞くに、天皇陛下や皇太子殿下、皇室を批判しているわけで
はない、あくまで宮内庁に対しての苦言のようにしか聞こえない。僅か2日の行事のた
めに、国民の税金を２２億円も使って良いのか？と・・・使うなら皇族の生活費からで
はないか？と・・・

確かに、数十年に一度とは言え、2日間のために22億も使って毎回これを造る事に、私
も疑問を感じる。今上陛下の「行司の簡素化」という趣旨にも合致しているように思う。
先日書いた4000万円のロールスを2回しか使わずに廃車して、新しいオープンカーを買
う件も同じだが、宮内庁は天皇家や皇室といえば金は湯水の如く使って良いものだと勘
違いしているのではないか？

もう一つ、天皇家は外国の王家と違って、その成り立ちがはっきりしないというのも気
になる。天照大神の子孫だと本気で言ってるのか？天照大神は人物として実在していた
ことは絶対に証明できない、日本神話の中の想像上の「神様」から人間が生まれる事は
有り得ない事であり、現在の天皇家がどの様にして太古の権力を掌握して行ったのか、
本当の経緯は誰にも分からない。

実際に歴史上も南北朝時代が在ったり、天皇を退位した上皇が院政を敷いたりと、皇族
内部での骨肉の争いも行われており、現在の日本の政権の様に、僅か6年余りで腐った
ものがあるのに、数千年も腐らずに続いていることはない。最悪、北朝鮮の金王朝の様
に、強権的な独裁世襲から始まった可能性も全く否定できない。金王朝は権力争いに敗
れた兄弟や、親族を粛清するのが当たり前の恐ろしい世界だが・・・

少なくとも太平洋戦争以降の天皇陛下は金王朝の出来損ないとは全く違い、国民に寄り
添い、象徴としてのお勤めを果たしていらっしゃることは、多くの国民が理解しており、
実際に目の前にいらっしゃると、遠目であっても物凄いオーラを感じることができる。
私は今上陛下も皇太子殿下も、目の前を車で通過されたので、実感している。

皇室内部からまでのこの様な声を解消するには、封印することではなく宮内庁の体質を
変えることではないか？もう一つ、今回の言葉が秋篠宮殿下ではなく、皇太子殿下の言
葉だったら、宮内庁も内閣も、「決まったこと」では済まさなかったはずだ。