池袋で起きた、母娘2人が死亡した高齢者が運転する車の暴走事故で、ご遺族が加害者
への厳罰を求める署名活動を始めた。これはどういう事か？この事故について知らない
人はいないと思うので、誤解する人はいないはずだが、マスコミの伝え方によっては正
しい情報が伝わらない。

亡くなった被害者のご遺族は、法律で定められた以上の厳罰を求めているのでは決して
ない。ではなぜ、この様な活動をするのか？それは加害者が未だに逮捕されていないか
らではないか？高齢者という事もあり、任意捜査のまま幕引きになる可能性を危惧した
のではないか？

本当に最近は高齢者が運転する車の逆走や暴走での死亡事故が連日の様に発生している。
中には加害者自ら死亡した事故もある。しかし、当然の事ながら加害者は皆逮捕されて
いる。しかし、池袋の事故の加害者は発生から3ヶ月も経過した今でも逮捕されることな
く、任意捜査のままなのだ。

捜査が終了し、逮捕相当となれば身柄を拘束されるが、それにしてもいつまでも任意捜査
が続くのは異常ではないか？警視庁とはそんなに捜査能力が無い組織なのか？このままだ
と裁判が始まっても拘置所に収監されず、自宅からの出廷という事にもなりかねない。そ
れはあんまりだろう。逮捕されるのとされないのでは大違いだ！

そもそも、他の重大事故の加害者は被疑者として逮捕され、未決の状態で檻の中で自由を
制限される生活を送っているのに、この事故の加害者である飯塚幸三は、警察への出頭は
命じられるものの、その他の時間は食べたい物を食べ、テレビを観、入浴も寝るのもトイ
レも自由だろう？これでは被害者ご遺族は勿論、国民の怒りを買わない方がおかしい。

通常、有罪判決が下されて刑務所に収監されると、未決の間に留置所や拘置所で拘留され
ていた日数が懲役期間から差し引かれるが、飯塚幸三の場合は収監されると未決拘留期間
0日からカウントされるだろう。しかし、言い方は悪いが彼が懲役を仮釈放まで無事迎え
られる可能性もかなり低いのは事実だ。

とにかく、警視庁と所轄にまともな捜査能力があるのなら、早々に結論を出して飯塚幸三
の身柄を東京拘置所に収監するべきである。もっと早く出来る事をやっていれば、被害者
ご遺族も無駄な署名活動などする必要もなかったのではないか？厳罰を求めても、裁判所
は法を超える判決は下さない。

余程悪質だと判断した場合は、法の範囲内で検察の求刑を超える判決を下す事が稀にある
が、今回の場合は警察手動で自由を謳歌しているため、後は頑なに事故原因を車両の欠陥
にしようとした行為や、ドライバーの義務である救護活動を行わずにＳＮＳの削除工作な
どを優先して行った行為をどこまで悪質と見做すかが問題だ。

●署名活動は郵送と街頭で

署名活動を始めたきっかけについては「重大な事故に関して、然るべき罪で処罰を受けることも、再発防止に繋がるのではないかと思うようになった」と説明。松永さんのブログから署名用紙をダウンロードして送る郵送形式と街頭の2種類で行う。

街頭での署名活動は8月3日（土）10時から16時ごろまで、池袋駅東口から徒歩5分の南池袋公園（東京都豊島区）で行う予定。

署名用紙は松永さんのブログ「東池袋自動車暴走死傷事故 遺族のブログ」（https://ameblo.jp/ma-nariko）からダウンロードできる。