金融庁が作成した「老後の2,000万円問題」で政府与党が火消しに躍起になっているが、
これ、タイミングが違っていたらどうだろう？つまり、衆議院にしろ参議院にしろ、
選挙が終わった直後だったら、これほど必死だっただろうか？更に、消費税率アップが
決まった直後だったら？逆に有力な追い風として利用していたのではないか？

「皆さんが2,000万円の貯蓄で備えなくても良い様にするために、消費税率を上げる事
は必要なんです！」という具合だ。そもそも消費税の導入や税率を上げる際には、どん
なに叩かれても「国民のために必要だ」と言い張ったのに、何故今回の2,000万円問題
は恥も外聞もかなぐり捨ててこの様な非常識な手段に出てまで否定するのか？

安倍政権にしてみれば、前回の消費税率アップは、旧民主党政権が公約に無かった事を
突然言い始めたものとして、人のせいだった。しかし、今回の2,000万円問題は長過ぎた
安倍政権の多くを否定される、つまり政権運営の失敗を確実にする証拠とも言えるもの
だからではないか？

国民から不満を持たれる政策の表明も、総理大臣辞任も、やっぱりタイミングって重要
な事なのだ。もっとも、本当に国民のためになる政権ならそのタイミングと言うかサイ
クルは長くても構わない、しかし、第2次安倍内閣の発足以降、国民の多くから支持を
得られた政策などあっただろうか？逆に質疑での罵声と採決での混乱ばかりだった。

対韓国・中国問題にしても、国民が求めているような処置は一切行わず、アメリカのご
機嫌を伺い、国民生活を無視して諸外国に自分の好い顔のためにばら撒き放題！国民の
税金で贅沢放題！参議院議員選挙は政権選択選挙ではないが、負ければ責任は負わなけ
ればならない。故橋本総理の「クッソーやっぱりダメか・・・」をこの夏もう一度！