法律は公平に適用されない。

千葉県市原市で公園に自動車が突っ込み、保育士の女性が重傷を負った事故で、千葉地検
が男性容疑者を処分保留で釈放し、任意捜査とした。警視庁と千葉県警の違いはあるが、東池袋の事故では親子２人も死亡させた、飯塚幸三さんは逮捕されないままの任意捜査で
容疑者にならず、市原市は死亡事故ではないためか釈放されたが、一度逮捕されている。

逮捕されたかされないかを言えば、滋賀県大津市の事故でも、園児の中に直接突っ込んだ
軽自動車の女性ドライバーも、過失が軽いと判断されたためか、釈放されたものの、一度
は逮捕され、容疑者として報道されている。これについては賛否両論あることも承知して
いるが、亡くなった園児とそのご遺族、ドライバー本人が背負うものは重い。

昨夜、市原市での事故の容疑者釈放の報道を聞いた時、飯塚幸三さんを逮捕しない事への
世論の批判を躱す目的があるのではないか？と勘ぐってしまった。実際には死亡事故が人
身事故かの違いがあった訳だが、その様に勘ぐってしまうのも法律が公平に適用され、執
行されていないという思いが自分の中にあったのだと思う。

さまざまな事件・事故を比べてみた時、それぞれの事象については共通する部分もあれば
異なる部分があることは当然だが、無限にある出来事に、限りある法を適用しなければな
らないのも事実。そしてそれは、バランスのとれた公平さを欠いてはならないのは当然な
のだが、今の日本はその様になっているか？

大津市の事故では２人も亡くなったが、突っ込んだ軽自動車のドライバーは過失が軽いと
判断され、逮捕後釈放された。市原市では自ら暴走させたが、重傷とはいえ人命が失われ
ていなかったためか、こちらも逮捕後釈放された。しかし、東池袋の飯塚幸三さんは、２つの事故の悪いとこ取りなのに逮捕されないまま任意捜査・・・あの姑息な人物を。