今日は天皇陛下の御在位三十年記念式典が行われ、テレビでも中継されていた。
日曜日ということもあり、朝からワイドショーで取り上げられており、両陛下の過去
の映像も流れていたが、やはり災害の被災地をお見舞いされる両陛下のお姿というの
は、いつ拝見しても感動する。

床に膝をついて被災者の皆さんとお話しをされるお姿は、他の国の王室や指導者には
絶対に観られない。いや、日本の政治家でさえ絶対にしない。これが両陛下のお人柄
なのだと、改めて思う。天皇陛下は日本のどの政治家よりも腰が低く、また、国民に
寄り添ってくださった。

さらに、お誕生日の会見も今日のお言葉も、皇后陛下への感謝は勿論、国民への感謝
を声を震わせながら、時に泣きそうになりながら大切に発せられる・・・
日本の政治家の一部が声を震わせる時は、図星を衝かれたか、言い逃れをするため、
あるいは相手を追い詰めようと必死になる時だけだ。

まだ皇太子の頃、アフリカの国をご訪問になり、そこで象を見つけた天皇陛下が、象
をバックに写真を撮りたいと仰られ、誰かにカメラを渡して撮ってもらうのだが、象
が上手く入るかどうか分からない事を知った皇后陛下が「小さくなりましょうか？」と言って少し膝を曲げられるお姿は印象的だった。

両陛下には、ご退位の後はゆっくりお休みになり、体調を整えられた後は、今ま
で行きたかった観光地でも温泉でも、ご自由に楽しんで頂きたい。自分でもネットを
見ていて行ってみたい所はたくさんあるのに、今まで両陛下には自由が無かったの
だから、気になる所でも横目に見ながらという事もあっただろう。