優秀なのを集めた筈だが?
昨日、山梨県大月市の中央道笹子トンネル天応崩壊事故から6年を迎え、ご遺族や
NEXCO関係者が犠牲者の冥福を祈った。しかし、当時のNEXCO中日本幹部は事故
を予見できなかったとされ、不起訴とされたものの、今年8月に検察審査会送りと
なっている。
私見を言わせてもらえば、「事故の予見は不可能だった」と思う。但し、あの当時
のNEXCOファミリー企業の仕事ぶりでは・・・ということだ。NEXCOは、旧日本
道路公団時代から莫大な利権を持ち、その利権をファミリー企業に預ける事によっ
て大きな利益を手にしていた。
サービスエリア内の飲食店や売店がその典型的な例だったが、設備の点検や補修も
同様、高額の随意契約でファミリー企業に発注し、内部で大きな利益を得ていた。
そして、ファミリー企業がきちんと仕事をしていなかった結果が、あの笹子トンネ
ルの事故だ。
点検費用は貰っておいて、実際には実施していない点検の報告書だけ捏造していた
とか、本来やるべき作業を正しく行っていなかったとか・・・実際にトンネル内の
ジェットファン等からボルト・ナットや羽根のボス等の部品が落下する事例は多く、
その度に納入したメーカーが緊急で走り回ることになる。
トンネル内に吊られたJFの写真を公団の施設部門の課長に見せたところ、ファミ
リー企業に速攻の電話をして呼びつけ、緊急点検の指示をしていた。そうだ、必要
な点検を正しく実施していれば、事故の予見どころか事故防止ができていたのだ。
これではご遺族が不起訴相当を不満とするのは当然!
余談だが、日本道路公団が3社に分割民営化される際、それ以降の高速道路や自動
車専用道路の新規建設は中日本管内に多いため、本人の希望はあるものの、優秀な
社員はNEXCO中日本に重点的に配属されたので、中日本には優秀な人材が多かった
はずだが・・・こんな裏話、ご存知でしたか?
ああそうか!民間企業の優秀な社員と、優秀な役人は質が根本的に違うもんな?
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