それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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福岡市はクライアス社か?

皆さん、「クライアス社」って知ってますか?姪っ子が観ているのですが、毎週日曜日
の朝放送している、「HUGっとプリキュア」というアニメに出てくる悪の組織で、社長
のご挨拶は、「クライアス社は創立以来、世界中の人々の幸福を願ってまいりました。
世に蔓延る明日への希望、そこに永遠はありません。未来は必ずしも明るいわけではな
いのです。我々はこれからも皆さまに本当の幸福を提供できるよう精進してまいります。」だそうです。


要するに、常にマイナス思考で、人の妬み嫉みを振り撒いている会社らしいです。


さて、福岡市営地下鉄は、西の基点駅である「姪の浜」を境に、JR九州筑肥線と相互
乗り入れを、東の基点である「貝塚」では、西鉄貝塚線とホームを直結しての乗り換え
制度があることは以前よりお話してきました。そして、それぞれの線のその先にも、
行政区分が「福岡市」である場所が存在しますが、2つの駅では夫々の鉄道事業者に
「初乗り運賃」を払う必要があるため、福岡市民であるにも関わらず、福岡市交通局の
運賃が適用されず、割高運賃になっている事も、何度もこちらで書かせて頂きました。



それを緩和するために、福岡市内のJR九州及び西鉄の駅から直通で市営地下鉄に乗り
入れる乗客には、最初から割引運賃が適用されている事、しかし、それがJR筑肥線
からの利用者と、西鉄貝塚線からの利用者では大きく違う事を書かせても頂きました。


簡単に書くと、JR筑肥線利用者は、地下鉄線内の赤坂駅(運賃区間2区)まで片道
20円割引(JRと福岡市の各10円負担)西鉄貝塚線利用者は、赤坂駅(運賃区間
2区)まで片道60円割引(西鉄と福岡市の各30円負担)、藤崎駅(運賃区間3区)
まで片道20円割引(西鉄と福岡市の各10円負担)と割引適用区間も割引額も異な
っています。


別にJR九州や西鉄が、区間運賃や割引額、適用区間をどの様に決めても自由です。
しかし、福岡市は行政機関でしょう?その行政機関が西鉄貝塚線利用者には往復60
円補助するが、JR筑肥線利用者には往復20円しか補助しない。西鉄貝塚線利用者
には3区まで往復20円補助するが、JR筑肥線利用者には補助しないのは行政とし
て不公平な事です。


今まで福岡市交通局は、「鉄道事業者として夫々の会社と協議して決めた」を通して
きました。しかし、先日JR九州は「当方には福岡市交通局の運賃の割引額及び適用
区間について、口を出す立場にない」と明言しました。つまり、2区の運賃区間で
ある赤坂まで、片道「JR九州10円、福岡市30円、合計40円の割引」及び、
3区の運賃区間である東比恵まで「福岡市10円負担」での割引が可能なのです。


もちろん、その様な割引制度を適用するにも、JR九州と福岡市の協議は必要です。
券売機のプログラム変更や自動改札機の仕様変更、運賃表示の変更が必要になるから
です。しかし、福岡市交通局職員は私にこう言いました。「割引額と区間の拡大に
よって、乗客が増えるじゃないですか?でも、それではJRは何もしないのに、地下
鉄の運賃が下がったお陰でJRの乗客も増える事になるわけですよ・・・」


はぁ~!?福岡市民の間で生じている不公平を解消するより、JR九州が努力も無し
に利益を上げる事が許せないから、JRが割引額と適用区間に同意するまでこの問題に
手をつけない・・・と?でも、実際にJR筑肥線の福岡市内地区は、市街地まで出る
にはJR筑肥線~市営地下鉄に乗る以外、公共交通機関なんて西鉄バスが1路線だけ!


それも途中から西九州自動車道に入ることと、鉄道沿線にはバス停が無いことと、
時間の確実性が薄い事と、元々バス運賃の方が片道70円も高いので、天神や博多
駅まで片道10円下がったところで今まで以上にJR筑肥線を利用する客が極端に増
えるとも思えないけど・・・実際、バスも1時間に2~3本程度だし・・・


割引運賃額と、適用範囲の東西の違いで市民に突っ込まれた時は、「JRがウンと
言わない」とJR九州を悪者にし、割引に相互乗り入れ会社とのバランスを保つ必要
が無い事が分かると、「相手が努力も無しに儲かるのは嫌だ」と言い・・・
何だか福岡市交通局の考え方がマイナス思考のクライアス社だな?と思った。