トルコのイスタンブール市長選挙が無効となり、やり直し選挙が実施されるそうだ。
エルドアン大統領派の与党候補が敗れた事が気に入らなかったらしい。

トルコは日本との関係は良好で、エルトゥールル号事件のことはトルコの教科書でも
紹介され、親日教育の基本となり、またイ・イ戦争勃発時には、邦人救出に向かわな
い国内の航空会社に変わって、トルコ航空がテヘランから215人の邦人を救出するため
危険を冒して飛んでくれた。

そんな国であるトルコが、エルドアン政権になってから独裁的・強権的になり、市民
からの反発を招き、地方選挙でエルドアン派が負けたが、それさえも無効にする強権
ぶりを発動し、国際的信用を失ったために通貨も暴落している。日本もそろそろ、長
期政権に終止符を打たなければ、独裁・強権色が強まっていないか？

トルコに比べればまだ民主的な日本は、自民党や自民党推薦候補が負けたからと言って、
その選挙が無効になることはない。しかし、革新系の知事や市長が誕生すると、あから
さまに国からの予算が減らされるのは現実だ。また沖縄でも基地反対を唱える県を飛び
超えて、国から市町村へ補助金が直接渡っている。

このままでは日本も確実に民主主義が蝕まれていくぞ！自民党の長老も、現在の安倍
政権の少数意見に耳を傾けないやり方に異議を唱えている。再来月の参議院議員選挙、
もしかすると衆議院とのＷ選挙になるかも知れないが、長期政権である事実以外にも、
安倍政権の運営、個人の性格を考慮して、国民の責任として考えよう。