福岡市の高島市長は、かねてより熱望していた博多駅～博多港のロープウェイ建設を
断念した。昨年11月の市長選挙での公約を、就任4ヶ月にして早くも１つ頓挫させた
形となったが、これは結果的に多数の市民の意見を無視した公約であったとも言える
だろう。

福岡市の平成31年度予算に、ロープウェイ建設のための調査費として5,000万円を充て
ようとしたが、かねてよりこの計画に反対だった共産党、民主党系の他に、自民党まで
が反対し、この調査費を予備費に振り替えるように修正議案を提出して可決させてしま
った。これによって高島市長は再審議を求めずに計画を断念することとなった。

高島市長は無所属で立候補しているものの、ご存知の様に昨年の市長選挙では麻生太郎
が投票日直前に応援に入り、東大を卒業した北九州市長を「人の金で勉強した」とバカ
な批判をして足を引っ張ったが、福岡市議会では自民党は完全な与党とは言えなかった。
実は過去にも福岡空港民営化への出資を巡って、市長と自民党市議団は対立している。

しかし、ロープウェイ建設を巡っては各党の市議だけではなく、市民の多くが疑問を感
じていたことは事実で、自分も「福岡市交通局があるのに、なぜＪＲ九州に運用させよ
うとしていたのか？」と疑問だった。今回の計画断念は「やれば出来るじゃねぇか！」
という感じだ。これ、国政でも「安倍おかしい」と思えば、党派を超えてできるよな？