それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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至急対応を求める!

ANAの副操縦士飲酒に続いて、JALがやらかした。しかも海外で!
ロンドンヒースロー発JAL44便のコ・パイが、体内に基準値の9倍(この場合、
イギリスの規準)の血中アルコール濃度であるにも関わらず、乗務しようとして
身柄を拘束された。しかも、事前の飲酒検査をクリアしていた。検知器を正しく使用
していなかったと思われるが、このコ・パイは今回の血中アルコール濃度の高さから、
この様な事が常習化しており、検査をすり抜ける方法を知っていたのではないか?と
疑いたくなる。



ニュースでも報道されているとおり、現在の日本には航空会社の運行乗務員について
飲酒を制限する法律はなく、社内規程によって運用されている。概ね乗務の12時間
前から飲酒は禁止されており、ANAの場合はそれに違反して10時間前まで飲酒して
いたものであるが、JALの場合は20時間前であったものの、その「量」が問題で
あった。なんと、ワイン1.5Lとビール1.8L!を一人で!もう航空身体検査レベルでは
なく、常人でも肝臓イワシテルレベル!弱い人は急性アル中になってもおかしくない。


もう一つ不思議なのは、乗務員を運ぶ車の運転士が匂いで気付いたそうだが、同じバス
に乗っていて、ホテルのチェックアウトから運転手より長い時間行動を共にしていた
他のクルーは気付かなかったのか?ということだ?ご存知のように運行乗務員も客室
乗務員も、飛行機の出発から到着まで安全には最大限の配慮をする必要があり、機内
の匂いにも敏感である必要があるのだが?気付いているのに庇うつもりであったのなら、
さらに問題は大きくなる。


更に、この便は長時間フライトになるため、運行乗務員はキャプテン2名、コ・パイ
1名のマルチクルーで就航し、飛行途中でキャプテン1名+コ・パイ1名、またはキャ
プテン2名で、PICでは無い方がコ・パイデューティーをし、1名は休憩を取る時間
帯があるはずなのに、コ・パイが逮捕されてしまったためにキャプテンのみ2名の乗務
で出発してしまった。これでは羽田までのおよそ12時間を2人のパイロットは休憩無し
の座りっぱなしで業務を続ける事となる。(もちろんトイレ等の短時間離席は別だが、
一人が離席中は残る一人は酸素マスク着用など、面倒くさい)


こちらも安全上問題はなかったのか?何のためのマルチクルーなのか?ロンドンに
スタンバイの乗務員はいなかったのか?数々の疑問が出てくる。いずれにしても、
また日本の恥を晒してしまった。


国土交通省!早急な対応を求める!!


※PIC:「パイロット・イン・コマンド」の略
     運行乗務員がキャプテン2名+コ・パイ1名の3名で編成された乗務員を「マルチクルー」
     と言い、長時間飛行のルートに充てられる、2人のキャプテンのうち、常に左席に座る責
     任機長をPICと呼ぶ。もう一人のキャプテンは、コ・パイが休憩中は右席に座り、副操
     縦士としての業務(コ・パイデューティー)を行うが、PICが休憩中は左席に座って、キャ
     プテン業務を行う。


     昔の長距離便は、キャプテンとコ・パイ、それぞれ2名乗務の「ダブルクルー」で運行され、
     休憩時は1組丸ごと入れ替わったが、パイロット不足と人件費削減からマルチクルー編成が
     用いられる事となった。