それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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手抜き欠陥住宅

安倍晋三が、アベノミクス失敗による景気低迷を理由に先送りしていた消費税率
アップを、来年10月に決行することを発表した。早速メディアでは既定路線の様
に報じられ、企業側も仕組みに問題がある中、対応を始めなければ間に合わない
状況になっているが、資本力のない個人商店向けの支援策も決まっていない。


そしてもう一つ、ウソみたいな話が発覚した。鉄道やバスなどの公共交通機関の
運賃だ。福岡市交通局とJR九州に確認したところ、2社共通の回答はさんざん
調べた結果「運賃には税抜き価格は設定していない」というものだった。はあ?
税抜き価格が設定されていない状態で、どうやって消費税改定に対応するの?



それについてもまた、2社共通の回答が、「消費税5%時の運賃の100/105を税
抜き運賃にすることに決めた」
というものだった。チョッと待てや!消費税5%
時の運賃は、元々消費税抜きの運賃に消費税相当額を加算して、10円単位に丸め
た金額
ではないのか?10円未満四捨五入によって、10円の差があるよね?


本当は+4円だけど、±0円を設定された運賃区間の利用者は良いけれど、本当は
+5円だけど+10円の運賃を設定された運賃区間利用者は納得いかないよね?
消費税改定の時に、この過去に+4円だったのか+5円だったのかが大きく効いて
くるので、運用運賃から5%を除したものをベースに決めるのはおかしいよね?


現行運賃を決める際の、10円単位に丸める前の実運賃をベースに決めなければ、
丸めたときに上乗せされた5円・4円が響いて、本来値上げの必要が無い運賃に、
また10円が上乗せされる運賃区間が出てくるよね?しかも、この後のJR九州
の言い分が凄かった!


「運賃は私たちだけで決めているわけではありません」これは、JR北海道、
東日本、東海、西日本、四国、九州の旅客6社という意味です。そこで共通の
ルールに従って決めていると言います。ならば「なぜ本州3社の運賃は離島3社
より高いの?」「本州3社はICカード運賃は1円単位まで消費税対応している
のに、離島3社は10円単位になってるの?」
という質問には「・・・・・」だ。


そもそも消費税は1989年4月1日に3%で施行されて、1997年4月1日に5%に上がり、
2014年4月1日に現行の8%になっているが、その間も当然公共交通機関の運賃は、
改定が行われており、その際、消費税額を除した「税抜き運賃」を改定し、それに
消費税を乗じるのが当然の手続きであったものを怠った可能性がある。


税込み運賃を10円単位に丸めるために10円未満を加減算したことを忘れ、その時の
税別運賃ではなく、税込み運賃をベースに値上げした可能性もある。さらに5円や
4円の加算額を含んだ5%時の運賃の108/105で現行の運賃を決めた上で、今後はその
時の記録をベースにすることに決めたと、福岡市交通局は認めている。


また、2社とも「過去の運賃は記録が無い」と回答している。そんな馬鹿な話がある
のか?どんな会社でも、過去にどんな商品をいくらで定価設定や希望小売価格を設定
していたか、記録はあるだろう?逆に無いというなら相当杜撰な会社ではないのか?
消費税設定時の対応がいい加減であったための言い訳としか思えない。


この2社のもう一つの言い訳として、「国交省がこれで良いと言った」とほざいている。
いやいやいや!消費税は国交省じゃなくて国税庁!国税庁に「3%の時から設定にミス
があった様で・・・」と相談しに行け!もしくは国交省に国税庁の指導を受けたのか
確認しろ!国税庁は税収を増やすために、5円10円の過払いを容認するな!


公共交通機関を運行する事業者の消費税の取り扱いは、基礎や1階の床をきちんと作ら
ず、2階・3階の床をきちんと作って、「これで大丈夫です!」と言っている欠陥住宅の
ようなもの!消費税率アップが10%で最後ならまだ良いが、将来更に上がる可能性は否
めない。そうなると、この歪は益々大きくなる。


これはJR九州と福岡市交通局の例だが、皆さんの生活基盤にある鉄道会社やバス会社
にも、同じように「税抜き運賃はありません」というふざけた事業者があるかも知れま
せん。片道10円でも往復20円、それが週5日になると毎月いくら?毎年いくら?税金を
余計に払っても、国はまともに使いませんよ!


細かくて解り難い話になって、申し訳ありません。