相撲協会が貴乃花親方の引退について会見した様だ。

協会は貴乃花親方の引退を認めないらしい。
やはりこれは協会の陰謀ではないのか？

出すのは「退職届」であって、「引退届」ではない？
協会の本音は「処分」で協会から去ることだ。

引退届けを受理しないまま、明日の一門所属への期日を迎え、厳罰によって
懲戒免職相当の追放に似た処分を科して協会を去ること！

しかし、芝田山親方の「一門へ所属しなければ廃業」という決まりはない！
といった会見の内容が事実であれば、貴乃花親方が協会に残り、部屋がこのまま
存続する事に何も問題がないが・・・

昨日、貴乃花親方が引退届けを提出し、世間が騒いだ事で引っ込みがつかなく
なることを狙った、これも陰謀の一環ではないか？

確かに貴乃花親方の性格や言動には「？」と思うところがある。
しかしそれは個性として全ての人間に備わっている事であり、誰にでも非常識
な部分はある。
それが人間だ。

ものづくりに拘る職人さんや、料理人など、自分の腕で飯を食っている人にも
その気質があり、ある意味変わり者扱いされる人が多いが、これは道を究めよう
とする余り視野が狭くなることで、ある程度やむを得ないことではないか？

昔は工業高校に進学しただけで「視野が狭くなるぞ」と言われ、メーカーの技術
系部門に配属されても同様の事を言われていたものだ。
そこで数年後に技術系部門から営業部門へ配転されると、本人はかなり苦労する
ことになる。

しかし、詳しい商品知識を持っているために、お客さんから信用を得られるのは、
「後ほど確認して連絡します」と答える営業マンより、その場で裏付けのある回答を
し、さらにお客さんに有効な提案もできる技術系出身の営業マンだ。
事実、どの業界でも技術系出身の営業マンは、競合他社の営業マンからは警戒され
ている。

貴乃花親方は現役の頃から誰よりも自分と厳しく戦い、横綱の地位に上り詰めた
人であり、白鳳の様に土俵上で下品な所作など一切なかった。

そういう意味では、八角理事長を筆頭として、それに媚びへつらう現在の協会
の体制は、面々と受け継がれたどす黒さが全く払拭されておらず、そこに光を
当てた貴乃花親方を異端視したものだと言えまいか？

タラレバの話はしたくないが、日馬富士と貴公俊が暴力事件を起こしていなければ、
相撲協会は今よりもっとクリーンな状況になっていただろうし、貴乃花親方に、もう
少し周囲とのコミュニケーションをとるスキルがあれば、違った展開になっていた
可能性も否めないが・・・

それを差し引いてなお、今回の相撲協会のやり方は余りにも汚い

日大アメフト部の反則タックル以降、文科省やスポーツ庁が度々各スポーツ統括
団体に対して苦言を呈しているが、今回の事でも毅然とした態度を見せざるを得ない
ところまで来ている。
このままではまた大相撲の人気も信頼もなくなってしまう。