それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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漫画の作者が見据える未来

「課長 島耕作」から続く、一連の島耕作シリーズは、男のサクセスストーリー
としては非常に良くできたフィクションであり、その人気も根強いものがある。


理由は、会社という巨大な組織の中で浮き沈みしながら出世していく様を、人生の
表裏を同時に展開するところにある。
誰でも自分の会社の上司のプライベートな部分など知らない部分を見ているような
思いもあったであろう。


そして、もう一つは未来を予想するかのような綿密な取材に基づいているという
事実がある。
その代表的なものに「初芝電算(松下電器)とサンヨー電機(五洋電機)の合併」
が挙げられるが、他にも大手企業の異業種への参画なども描かれていた。


そして、もう10年以上昔の機動戦士ガンダムシードだ。
巨大ロボットアニメ等は本当に現実離れした舞台で現実離れしたストーリーが展開
されていると思いきや、こんな記事に驚いた。



遺伝子を効率よく改変できる「ゲノム編集」を人の受精卵に行う基礎研究が、日本でも来
春、解禁される見通しとなった。文部科学省と厚生労働省は28日に開かれる有識者会議
で、研究に関する指針案を示す。


 今回解禁されるのは、生殖補助医療に役立つ基礎研究に限られる。研究で使う受精卵は、
不妊治療で使われなかった受精卵(余剰胚)だけで、遺伝子改変した受精卵を人や動物の
胎内に戻すことは認めない。両省は一般市民の意見も聞くなどした上で、来年4月の指針
施行を目指す。


 人の受精卵にゲノム編集を行う研究は、生殖補助医療のほか、遺伝性疾患などの難病治療
にも役立つと期待されており、中国や米国では、受精卵を使った基礎研究がすでに行われ
ている。
                               出展:読売新聞


丸っきりガンダムシードに出てくる「コーディネーター」ではないか?
この物語は、遺伝子操作をして、病気になりにくく且つ優れた才能を持って生まれて
きた「コーディネイター」と、それを嫌って自然のママに生を受けた「ナチュラル」
の間の戦争の間で、たった一人の最高のコーディネーターを作り出すための犠牲の
用に生まれてきたクローンが自分の生い立ちを呪いつつ全人類の滅亡を謀るというもの
だった。


これ、「〇〇は禁止」などと言う条件が必ずついているが、それを監視する体制は
確立されているのか?


立法府である国会が法律を制定する際に、自分たちや大企業に都合のよい「抜け道」
を用意するように、絶対に抜け道や抜け穴がある気がする。
そして、一部の政治家やその御友達が、優秀な子孫を残すために利用したら・・・


まさしく「島耕作」シリーズと同様、ガンダムシードも未来を予想したことになって
しまう。