それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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なんのこっちゃ?

国営諫早湾干拓事業に対する一つの判決が、今日福岡高等裁判所で下された。


潮受け堤防の開門を命じた、福岡高裁の8年前の確定判決の効力無効を国が求めて
提訴したもので、福岡高裁は国の要求どおり、効力無効を認めた。



なぜ国は漁業者側の要求に基づく確定判決には8年間も従わず、さらに開門
しない方針の裁判を起したのか?
開門を認めない判決も確定しているにも関わらず、なぜそちらの効力無効は
認めないのか?


それは、 「役人は失敗しないから」


開門を認めた判決に従うと、農林水産省の先輩たちが進めてきた事業が、
「失敗」と認定されたことになる。


この先は、おそらく国が漁業者に提案した、有明海再生のための基金100億円
という方向に進むのだろうが、その100億円の財布も国民の税金だ。


国民の血税を使って実施した公共事業が失敗し、その失敗を穴埋めするために
さらに国民の血税を使う・・・
そもそも、100億円あれば有明海は再生できるという根拠はなんだ?


潮受け堤防を閉め切っても、有明海に大きな環境の変化は及ばないとした有識者
が示した調査結果も虚偽だったではないか!


100億円の基金しか手段がないなら止むを得ないが、その財布はこの事業を
ごり押しした官僚や農水省職員の給与・賞与と、入植している農業従事者から
の借地料や、農産物の売り上げで賄われるべきものではないのか?


なぜ?無関係な全国の国民がツケを払い、誤った事業を進めた当人や、その
恩恵を受けている奴らがのほほんとしていられるのか?


この国は不思議で仕方ない。


こんな事、外国ならダイバーが潜って行って爆弾を仕掛け、潮受け堤防を爆破
するようなテロの対象だぞ!