これはマズイ!
月曜日の関西での地震で亡くなった、高槻市の女子児童の葬儀が今日営まれる。
世間では慌てて公共施設の塀の点検が行われているが・・・
熊本地震でも、亡くなられた方の多くが倒れた塀の下敷きになって
いた事が、また報道されている。
福岡大学の古賀教授が、地震後に最も被害が大きかった益城町内を
調査したところ、実に9割以上の塀が建築基準法に適合していなかったそうだ。
お借りした写真の塀も、ブロックの高さを20cmと仮定した場合、
明らかに高さが法に適合していない。
鉄筋は見えないが、倒壊した場所では破断している可能性もあるので、確認できない
ものの、明らかに控え壁は見当たらない。
そして、疑問も残る。
今現在問題となっているブロック塀は、阪神淡路大震災では倒壊していないのか?
もし、あの大震災以降に建てられた塀も建築基準法に適合していないとすれば
更に大きな問題となる。
東日本大震災も同様だ。
関西では今回の地震によって、全体的に今後の地震発生の確率が高まっている。
今まで比較的安全とされていた地域も、熊本地震のように突然大きな揺れに
見舞われる可能性もある。
報道のとおり、耐震工事は大きな建物や家屋にばかり目が行きがちだが、違法な塀は
見ず知らずの人の命を奪う危険を秘めている。
緊急車両の通行を妨げ、救える命を救えない状況を作り出す。
自宅にブロック塀がある方は、至急施工業者に連絡を取り、現状を調査するべき
ではないか?
「点検に費用がかかる」などと言っている場合ではない。
それによって通行人が亡くなったり怪我をしたりすれば、莫大な賠償を求められる。
もし、法に適合していなければ、施工業者に手直しや再施工を命じて適法な状態に
させる義務は発注者にあり、業者はその様にする義務を負う。
適法に施工されるべき対価を受け取っている筈だ。
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