それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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2年ありき

今日で熊本地震の本震発生から2年です。
同じ震度7でも、14日の前震よりも、16日の本震で亡くなられた方や倒壊した
建物の方が圧倒的に多く、中には前震の後も自宅に留まって、本震で命を落とされ
た方もいらっしゃいます。
改めまして、ご冥福をお祈りいたします。


                               合掌



そんな中、仮設住宅の入居期限である2年が迫ってきました。
しかし、実際の復興は仮設住宅を撤去できるほど進んでいません。


中には災害に強い町にするために道路が拡張され、それに土地の殆んどを取られて
しまうような方もいらっしゃいます。


四角の土地が、三角形の一坪もない広さで残り、「これが貴方の土地です」と
言われても・・・




この方は、未だに代替地の提案すら受けていないそうです。


こんな事は、阪神・淡路や東日本の大震災でも起きているはずです。
阪神淡路の時は、まだ大災害に対する法が整備されておらず、大混乱となりました。
現在の災害対策に対する法整備は、阪神・淡路を教訓に進められています。


そして、東日本では、予め予想されていた大津波の対策を怠った東電が、福島第一
原発の事故を起こしたことが広域の復興を妨げている最大の原因です。


熊本のような場所で発生した地震でも、今後の災害発生を念頭に、道路の拡幅などの
計画を考えるのは当然!
そうなれば、地元住民や地権者との交渉、調整に時間を要するのは分かっている筈です。


都市計画が決まらなければ、災害公営住宅の場所や規模も決まらない、企業が復興
しなければ、人も帰って来ない。


なのに、仮設住宅の入居期限だけは「2年」ありき


希望すれば延長もできるそうですが、被災者の方にそんなプレッシャーをかける
必要があるのでしょうか?
もちろん、この先5年も10年も仮設というわけには行きません。
しかし、仮設住宅の入居期限については、居住者の考え、希望を訊いて、現状に則した
形で対応するべきではないでしょうか?


実際に行政が多くの地権者の意見を集約し、街づくりの計画を立てるのに、2年は
短すぎます。
通常の区画整理事業でも、何年かかってますか?



グリーンルイボスティー