それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

苦労した結果

ある秋の日、私と友人の一人は、お正月に開催する中学校の同窓会のため、
行方不明の同級生を探していました。
すると、卒業以来二十数年ぶりに、小学校の同じ学年の担任をしていた先生
とバッタリ!


何をしているのか?と訊かれたので、目的を話すと、「中学するなら小学校も
やれや~!」とのお言葉・・・
来年の正月は中学の同窓会なので、再来年の正月に小学校の同窓会をする
ことになりました。


すると、一緒にいた同級生が、「1年生から6年生までの先生皆呼ぼう!」と
とんでもない事言い始めたのです。


それから半年後、自分は地元を離れて東京に転勤したのですが、夏休で帰省
した時に先生探しが始まりました。


数名の先生方は3日程でたどり着いたのですが、中にどうしても辿りつけない
女性の先生がお一人いらっしゃいます。
噂によると、御主人のお仕事の都合で、一時フランスへ行かれた様で、その後
の消息がプッツリです。


東京勤務ですが、住まいが横浜だった自分が、昭和58年当時に発行された旧
職員名簿を見ると、住所が小田原になっています。
はい!出かけましたよ東海道線に乗って国府津まで!
もう本人が住んでいないのは承知の上で、ただ手掛かりを求めてね!


駅から徒歩20分ほど、目的地に着くと、そこは古い木造の2階建てアパートでしたが、管理している不動産屋さんの看板が掲っています。
再び駅まで戻る途中の交番で、その不動産屋さんの場所を訊くと、当然の様に事情を
訊かれます。
そこで、正直に話をすると、その巡りさん「え!テレビ?テレビ?探偵ナントかいう
テレビ?」とハイテンション!

いやいや、そこに頼らず自力で探してます!というと、不動産屋さんの場所を教えて
くれましたが、一つ隣の鴨宮の駅近く・・・
はい!行きましたとも!電車を40分も待って


そこでの話は、古い記録をめくりつつ「ああ・・・その方はアメリカに行くということ
で引越しされてますね?」


え?フランスじゃないの? いいえ、アメリカです。


もう詰みかな?



そこで、仕事のついでに数日帰省した時に、昭和58年当時の教職員名簿を手に、当時の
教頭先生のお宅にお電話し、事情を話すと、「直ぐに来なさい!」とのありがたいお言葉
です。
実は、その教頭先生は自分たちが3・4年生の時の教頭先生だったのですが、
離任した後も2年に1度、当時の部下の先生方に声をかけて懇親会を開催して
いました。


教頭先生曰く、「その先生は僕も探してるけど、全く分からん。会えるものなら
会いたいね~・・・」と言いつつ、当時仲が良くてアパートも近くに借りていた同僚の
女性の先生の連絡先を教えて頂きました。


その先生の嫁ぎ先は、北海道札幌市!
私は東京に帰って最初の休日にお電話を差し上げました。
私たちの担任どころか、学年としても関わりが無かった先生ですが、幹事の中で唯一
私だけが校内活動で接触があった先生です。
するとその先生も全く連絡が取れず、残念に思っているとのことで、何か思い出したら
電話してあげるといわれて電話を切った30分後にお電話頂きました。


その電話で、フランスかアメリカに行った先生の出身地が、我々の地元から車で2時間
半くらいの場所である事と、お父様とお兄様のお名前を教えていただきました。
丁重にお礼を言って電話を切り、早速地元の幹事に連絡。


地元の幹事は2人で2回、週末に車で通って先生の実家を捜し続けました。


先ず電話帳を入手し、先生の旧姓と同じ姓が集中している地区を重点的に聞き込み!
まるで刑事です。
そして、たまたま庭掃除をしていたおばさんに声を掛けて話をしていると、その家の
前を一人の女性が通りかかり、おばさんがその女性を呼び止めました。
そして、「この人は貴方たちが探している人のお姉さんの同級生」と教えてくれた
のです。


これはラッキー!
早速その女性のお宅に伺って、先生のお姉さんとやり取りしている年賀状を見せて
もらったところ、住所が「神奈川県横浜市〇〇区△△」!


そこで横浜にいる私のところへ電話です。


「〇〇区って、俺君と同じやろ?△△って近い?」


はい!バスで15分くらいです


「住所メールするけん行って~!」


行きましたよ~!ネットの地図で場所を確認して卒業アルバム持って、バスに乗って
玄関でピンポーン!


出てきたのは先生のお姉さんと思わしき方でした。
突然訪問した無礼をお詫びし、事情を話して卒業アルバムを見せるとかなり驚かれました。
ここまでたどり着いた経緯については、呆れられました(笑)


そして、妹さんの住所を教えてもらうと、「神奈川県鎌倉市〇〇」大船駅の近くです。


今から行きたいと言うと、妹さんに電話をして出かけないように言ってくれました。


そこから直接大船に向かい、探していた先生のお宅を訪問、無事探し出す事ができました。
どうも、最初にアメリカ、帰国後数年でフランスへ行ったのだそうです。
それから数年、一人娘は今でもフランスにいるのだそうで・・・
そこから札幌に電話し、連絡が途絶えていた昔の仲良し同僚も涙を流して話に花が
咲きました。


鎌倉の先生も、自分が海外に行っている間に仲が良かった相手がまさか九州から
北海道に嫁ついでいるとは思わなかったそうです。
また、その先生の実家も区画整理などで転居しており、帰国後も探しようがなかったのだとか・・・


そして翌年、正月の同窓会には亡くなられた先生、本当に探しようが無かった先生、
どうしても所要で参加できなかった先生を除いて、1年生から6年生までの間に同学年
4クラスの担任をして頂いた先生がたくさん集まって頂きました。


もちろん、鎌倉に住む先生も年始の飛行機代が高い時期にも関わらず参加してください
ました。
会場をお願いしたホテルは、幹事の皆さん熱意に感激ですと言って、先生の宿泊費を
大幅ディスカウント!


そして、ご協力いただいた教頭先生にも声をお掛けし、出席いただきました。


長年探していた先生の姿を見ると、目にいっぱい涙を溜めて両手を握り、
「元気だったか?よう来てくれた、ありがとう」と・・・
そして幹事の私たちに「よう探して来てくれた・・・ありがとう!」と深々と
頭を下げられました。


そして、参加くださった先生方一人ひとりに短いスピーチをお願いしたところ、
「私も長いこと教員をやりましたが、1年生から6年生までの担任全員に声をかける
同窓会は初めてで、どうなる事かと思っていましたが、こんなに先生方が揃って、
僕は日本一の教え子を持った思いです。特に捜しても捜しきれなかった〇〇先生
が来ているとは思わなかったので・・・」目頭を押さえて男泣きの元教頭でした。


鎌倉から来てくださった先生と同じ時期を職員室で過ごし、また結婚式にも
出席したほかの先生方からも、どうやって探してきたのか?散々訊かれました。


元教頭は東京に息子さんがいらっしゃるので、時々上京されるのですが、
その際には鎌倉にお住まいの先生と、もう一人、現在関東にお住まいの先生とも
連絡を取って、食事をしているそうです。


そうそう、私も横浜にいる時に1度中華街に呼ばれました。
もう一人、関東に嫁いだ先生は私の3・4年生の時の担任と仲がよくて、いつも
自分たちの教室に遊びに来ていたし、その先生の実家は私たちの地元にあったので、
自分たちも仲が良かったんです。
そこで、JR石川町駅で待ち合わせて4人で食事!


まさか、卒業してから二十数年もして、小学校の教頭先生や当時勤務していた
先生方と横浜の中華街で食事をし、お酒を飲むとは思ってもみませんでした。


この春卒業を迎えた皆さん、同窓会っていいモンですよ!



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