シミュレーションが必要です。
北部九州豪雨の発生から間もなく10日です。
復興の実感が湧かないのは、未だに安否不明の方がいらっしゃる事、
ニュースで報道される、亡くなった方の人数が増える事のほか、
一生懸命作業をしている皆さんの力が、自然の猛威に対してあまりも
小さいからではないでしょうか?
人の力を結集しても、自然の大きな力に抗う事はできません。
しかし、今回の災害は本当に自然の力だけだったのではありません。
理由はあの「流木」です。
あの膨大な量の流木は、どう見ても人工的に植樹されたもので、
それの管理を怠った結果、水源の森としての機能を果たさなくなり、
逆に被害を拡大させ、復興を妨げる要因になっています。
今回の被災地は、5年前にも同様の水害に遭った地区もあり、また
それ以前にも大分県の日田市では、倒れた杉の処理に自衛隊が出動
した事もあります。
農水省や環境省は、5年前の水害を都市部の水害と比べて、流木が
及ぼす影響が分っていた筈です。
その対策を怠っていたとすれば、今回の水害は「人災」の面がある
事が分ります。
5年前の水害後に、流木対策をしていたら、被害はどこまで縮小
していたのか?
シミュレーションして、流木が被害の拡大に影響した範囲では、
国の責任として賠償が必要ではないでしょうか?
何のための「京」でしょう?
2000年の東海豪雨、2015年の関東・東北豪雨では、こんな流木は
無かったのだから・・・
国有林なら国が、組合林なら組合が、責任を取るべきです。
2000年 東海豪雨
2015年 関東・東北豪雨
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