それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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病的な偏屈?

12月になって、昨日まで新聞のラテ欄を埋めていた「日馬富士」の文字が
急に少なくなり、「貴乃花」が目立つようになった。


日馬富士の引退と同時に、マスコミの矛先が貴乃花親方に変わった様だ。


貴ノ岩への暴行事件発覚後の貴乃花親方の一貫した方針には納得できる
部分もある。
しかし、あまりにも物を言わなさ過ぎるのも、問題がある。
初めから「警察の捜査が終ったら協力する」と言っておけば、ここまで
悪者になることもなかっただろう。


勝負へのストイックさもすごいと思うが、行き過ぎると嫌われる。
人には息抜きとかガス抜きとか必要なものだ。



特に外国人力士は、言葉も通じない、生活習慣も違う国に来て精神的不安
はかなりものだろう。
特に相撲は日本の国技であり、野球やサッカー、柔道等の世界中でメジャー
なスポーツをするために日本に来るのとは全く違う、日常生活の中の仕来り
や習慣がある。
恐らく、日本人でも最初のうちは馴染むのに苦労するだろう。


そんな中、たまたま同じ国の出身者が集まる事は決して悪いことだけではない。
皆で日本語や生活習慣を学んだり、悩みを相談しあったりして心の支えに
なることもあるだろう。


日本人ですら、故郷を後にした人たちは、それぞれの新天地で県人会などに
入って心のよりどころにしている人は大勢いる。


確かに、モンゴル出身以外の外国人力士に比べれば、甘いと言われるだろう。
しかし、利用できるものを利用するのは決して悪いことだけではない。


私らサラリーマンも、受注という競争以外では同業他社で助け合ってきた。


出張中に入札の指名が入れば、同じ地区を担当する営業マンが連絡をくれた
事もある。
東京に出張中、地元に帰る日の朝に他社の営業マンから連絡を貰い、急遽
地元への飛行機の便をキャンセルして、指名を受けたお客さんのところへの
飛行機に変更したり、車を運転中に電話で「ホテルはどこがいい?」と
相談を受ければ、過去に自分が利用したホテル名を教えて、「自分の分も一緒
に予約しておいて!」とか、入札が終わった後、車で帰る途中に暑さや寒さの
中、駅まで歩いていたりバスを待っている人がいれば、乗せて帰ったりして、
本当に助け合ったものだ。


特に入札の前日は、指名されたメンバーがほぼ近所に宿泊するため、毎回
同じメンバーで飲みに行っていた。
そう、同業他社の営業マン同士が、個人の携帯電話番号やメールアドレスを
教えあっていた。


誰かが転勤すると言えば送別会を行い、その転勤先に誰かが出張すれば、
そこで旧交を温め、また転勤で帰って来るといえば歓迎会をしていた。


しかし、本当に競争しなければならない仕事の内容は一切話はしないという
暗黙のルールは完璧に守られていた。


今回の日馬富士の暴行問題から噴出し、事を大きくして尾を引いている
問題は、貴乃花親方の変質的頑固さから来ていると思う。
巡業中のバスで、お気に入りの席に白鵬が座っていたために、それを排除
しようとしたり、途中の休憩時に置き去りにするなどの大人気ない行動は、
今回の言わなさすぎる、若干異常とも思える行動に直結している。


人間、緩み放しは問題だが、張り詰めてばかりいても切れるのが早いだけ。