それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

スバルの不思議な対応

皆さん、ISO9000シリーズをご存知だろうか?
メーカー各社が、商品の品質保持と保証のために認証取得する国際基準のことで、
これを取得しているか否かでそのメーカーの信頼に大きく関わるため、企業は
取得に躍起になっていた。


実はこのISO9000シリーズは、認証機関から具体的に「こうしなさい」と
決められているものではなく、企業側から「こうします」という事を取り決めて
審査を受け、品質の保持に適すると判断された場合に取得企業として認証を受ける
もので、その内容は各社によって異なる。


自動車メーカー各社の完成検査に関する規程も、ISOと同様に国交省から指定
された内容は保安規準に関する項目だけで、その他の項目や方法は各社からの
届出内容による。


日産の場合は、無資格者にこの検査をやらせた事が法令違反となっているが、
スバルの場合は事情が違うようだ。


スバルは、無資格者が有資格者の立会い、指導の下に完成検査を実施し、押印
も代行する事が慣例となっていた様だが、この押印代行が規程に明記されて
いなかった事が問題となったという。


今後の対応としては・・・
 ・国交省の指導に従い、押印代行を完成検査の規程に明記する。
 ・完成検査は100%有資格者のみで行う。
ん?これっておかしくないか?


今後の完成検査を有資格者のみで実施するのであれば、無資格者による押印代行
の条項は不要なのではないか?


これが5年10年と経過すると、スバルにとって都合の良い「押印代行」の
部分が一人歩きしそうで、再発防止とはかけ離れるのではないか?


国交省には、このスバルの再発防止策を「おかしい」と見抜ける力量があるか?


また、スバルの件ではトヨタ自動車がリコールに巻き込まれる可能性が大きい


「86」と言うスポーツカーは、スバルのBRZと共に全てスバルの群馬工場で
生産され、完成検査もスバルに委ねられている。



しかし、現在スバル側からトヨタ自動車にリコールの告知はされていなければ、
トヨタ自動車も確認を急がせる事すらしていない。
問い合わせはしているものの、未だに回答が無い状況にノウノウと構えている
状態だ。


幸い、トヨタブランドの軽自動車や一部のコンパクトカーはダイハツ工業からの
OEM供給を受けているもので、問題はない。
また、ビッツなどの小型車も、スバルへの生産委託はされていないので安心だ。


あ!そう言えば車を形成する部材や部品として神戸製鋼問題があったか・・・