それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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悲惨な末路?

神戸製鋼の不正問題は未だに拡大の一途を辿っている。


これに伴って、ユーザーが直接手に取る商品のメーカーは正に
パニック状態だ。


むしろ、購入した製品に対して、メーカーに責任を問える一般
ユーザーの方が冷静に受け止めているだろう。




ホンダの対応


上の記事に書かれているように、神戸製鋼から納品された素材を自主的に
全数量検査するという多大な負担を強いられており、その結果、
「合格したものだけを切り出して使っている」と言う事態になっている。


これは、神戸製鋼からホンダに納入された全ての素材が、ホンダが要求する仕
様を満たしていなかった事を示す言い方で、お客様相談センターもそれを認めて
いる。


しかし、それは今後出荷される車やバイクに関してであり、既に納入
されて市中を走行している車やバイクに対してではない。


神戸製鋼が10年以上前からグループ会社ごと組織ぐるみでの不正を
行っていたことを考えると、既に販売された商品に対しても追跡調査を
行う必要があると思うのだが、ホンダの回答は「それは考えていない」
と言うのが公式見解だ。
その点、日産やスバルの自ら手を染めた不正とは異なる。


我々には縁の無い話だが、Honda Jetが世界中でベストセラーに
なっている事が、ホンダにとって大きな災いとなる可能性がある。



トヨタ自動車の対応


神戸製鋼から納入された素材のうち、アルミ板に関しては自主的に在庫
全数量試験を行い、安全性が確認されたので、安心して使って欲しい。
その他の材質については、現在も調査中。


神戸製鋼から納入された、アルミ以外の素材があるにも関わらず、安全
宣言するのは問題があるのではないか?
それとも、問題のアルミ板は車両のフード、バックドアとそれらの周辺部材
に使用されているため、「安心してバックドアの開閉ができますよ!」
というものなのか?分からないが、個人的には車両としての安全が完全に
担保されたものではないと判断している。


ホンダに納入された素材には、一部規格外のものが混入しており、トヨタに
納入された素材は総てがクリアできたという理由は様々あると思う。
アルミ板に関しては、トヨタよりホンダの方が規準や品質管理に厳しい印象。


上の記事にもあるように、素材メーカーと言う商品の源流にある企業の不正は、
最下流にあるユーザーまで無制限に広がる。
賠償問題は下流から上流へ遡上する。


神戸製鋼は全ての賠償に応じると屋台骨が揺らぎ、一部の賠償を神戸製鋼から
みて正当な理由で拒否すると顧客が離れる。
どちらに転んでも、神戸製鋼は悲惨な末路を辿る。


恐らく、グループ全体をこのまま維持する事は不可能だろう。
アメリカは損害賠償額も罰金も日本とは数桁違う。
国内では失業者問題を武器に、また公的資金投入云々の話も出てくる恐れも
ある上に、世界中からmade in japanの信頼を失い、日本経済に大きな打撃を受ける。




ついでに、トヨタ自動車の別件での対応について書きたい。


私の車のエンジンの型式は、「2AZ-FE」水冷直列4気筒、2400ccの
ガソリンエンジンだ。



実は、この型式のエンジンン、7割以上は中国産
広汽トヨタエンジン製造会社で製造されている。


ある日、自分の車のオイル消費が多いことに気付き、自分でオイルを購入
して継ぎ足しながら使用していた。
他の車と比べても、排ガスが明らかに白い


7年ほど経過した時に、ステアリング部品のリコール通知を受け取り、
修理のために購入したディーラーに持ち込んだときに、ピストンリング交換費用
について訪ねた。
見積りを出しますとの事で車を預け、数時間後にリコール箇所の修理が完了
した車を取りに行くと、営業マンが差し出した1枚の紙・・・


ピストンリング交換の見積りではなく、2AZ-FEに関するメーカーからディーラー
への通達文書だった。


この型式のエンジンは、数千台に1台程度の割合でオイル上がりが酷い個体が
あり、ユーザーからの申し出があった場合は無償で部品を交換すると・・・


はぁ~?なんじゃこら??


たまたま自分の車がコレに該当したらしい・・・
こんな確率なら、宝くじのソコソコ金額の当選のが良かったのに!


部品交換は無料で行うとの事で、一応その点で納得はしたのだが・・・


それから、交換部品を訊くと、ピストンリング・オイルリング・ピストン・
ピストンピンとガスケット類、オイルだと言う。
更にその作業を行うためには、シリンダーからピストンを抜いて、再度
組み直し、調整をするために10日程を要するという。


日数も問題だし、今まで走行していて適度に磨耗したシリンダーに新しい
ピストンを入れるのに抵抗があったため、エンジン丸ごと交換を要求するも
「それは出来ません」との返事。


更に、それらの部品が揃うのに3週間程度要するとのこと。
まあ、交換する機会が稀な部品なので、トヨタ部品の共販会社も持って
いないのだろう。


それから3日程して、ディーラーから連絡が入る。


「ピストンリングが2ピースから3ピースに変更になるため、シリンダー
ブロックも交換する必要があります。」


その時点での対応はコンロッドやクランクシャフトも含めた、「エンジン
ブロック1式」の交換となっていたとの事。
残るのはシリンダヘッドや吸・排気や燃料制御のバルブと点火プラグ、
オイルパンのみで、エンジンの主要部分は丸っと交換!


それでも交換作業に要する日数は1週間との事なので、改めてエンジン丸ごと
交換で作業日数の短縮を要求するも却下


ゴールデンウイーク明けに準備ができたとの連絡で、車をディーラーに預け
用意された代車を使用することになった。
因みに代車は1500ccのスペイド


10日後に修理が完了した車を受け取りに出向き、問題のエンジンの内部を
見せて貰うと、「7万キロ以上走っていてこんな綺麗な状態のエンジンは
初めて見ました~!」と営業マンやメカニックはオベンチャラ!


「え?オイル何入れた?」という私の質問に、「純正です!」との応え


「悪いけど、今までCastrolのEDGE入ってたんですけど?」
と言うと、「ここでは純正しか・・・」アホか?


今までのオイルは100%化学合成油、メーカー純正は100%
鉱物油!値段は店によっておよそ1/2~2/3


今まで上がったオイルで汚れていると思われるバルブ類を納めた
旧品流用のシリンダヘッドの内部もプラグもしっかり洗浄させたが、
今まで継ぎ足してきた12リットル分のオイルの費用負担も無し!


トヨタ自動車の公式見解によると、過度のオイル上がりが発生する比率は、
国産も中国産も同じ。


3割の国産エンジンにも、7割の中国産エンジンにも、同じ割合でこの
不具合が発生してると、日本のものづくりを否定するかの様な見解。
なのに、補用として用意されるエンジンブロック1式は、全て国産品
となっている。


自宅~ディーラーは往復するとおよそ12km
「ガソリン2リットル入れておきました~!」で終わり!


これがリコールやサービスキャンペーンとして告知されない理由は
以下の通り。


リコールにならない理由


 車の保安規準への不適合ではなく、人命や身体に危険を及ぼす
 ものではない。


サービスキャンペーンにしなかった理由


 問題が認知される台数があまりにも少ないため、申し出があった
 ユーザーにのみ対応する。


車に詳しくないので、オイルの消費量に違和感さえ覚えない人は
どうするの?


2AZ-FEエンジン搭載車を使用中の皆さん、オイル上がりには
気を配りましょう!