横浜市の新杉田駅で、シーサイドラインの電車が逆走して多数の負傷者が出ているとの
こと、重傷者もいるとの事で、早い処置と回復が望まれる。シーサイドラインは、ＪＲ
根岸線新杉田駅と、京急金沢八景駅を結ぶ路線で、東京都のゆりかもめと同じく運転士
が乗務しておらず、遠隔で自動運転されている。

今、山手線でも最終電車の運行終了後に自動運転の実験が繰り返されており、同じく自
動運転の実験されている自動車よりも、無人化と言う点では進んでいたが、今日の事故
により１歩後退、場合によってはゆりかもめも影響が出そうな感触だ。私見だが、おそ
らく運転士が乗務していれば、今日の事故は防げた可能性がある。

広島市のアストラムラインは、運転士が運転操作を行っており、福岡市営地下鉄七隈線
は、運転士は乗務しているものの、マスコンのハンドルを操作しているのを見たことが
なく、発車時にボタンを押しているのみだ。それでも非常の場合には緊急対応の操作を
行い、電車を制御するものと思われる。空港線と箱崎線は自動運転ではない。

シーサイドラインは開業以来無事故を続けており、2012年には無事故表彰を受けていた。
今回の事故がシステムの老朽化によるものとか、新型車両のコストダウンによるものとか
欠陥によるものとか、今後原因が究明されるだろうが、運転士も車掌も乗務しない自動
運転に対する考えが、1歩後退ではなく「安全重視」と言う形で1歩前進する事を望む。