それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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やはり無責任

福岡県の博多駅前道路陥没事故を覚えていますか?
一時は海外でも報道され、地下工事に潜む危険性を知らしめましたが、
その後も全国で公共工事に伴う陥没事故が続いています。



その後の調査によって、今回の施工箇所の地盤には、地質にばらつきが
あって、局所的に弱い部分があることが分かりました。


それ以前に、今回の事故の責任は、100%受注者側にあるとされ、
周辺の店舗や会社に対する賠償もJVに被せています。


ところが、ここに来て今回の報告・・・
福岡市はシレ~っと言いますが、要するに地下鉄工事に入る前の地質調査
が不十分だったと言うことです。


公共工事には、国の機関や自治体の機関と、その工事内容によって「共通仕様書」
というものが存在します。
共通仕様書は、〇〇地方整備局の土木工事や機械設備工事などの種別に、
施工にかかる共通の決まりが書いてあります。


そして、各工事ごとに作成されるのが「特記仕様書」と呼ばれるもので、
こちらには各工事の詳細な内容が記され、現場ごとに異なる状況を
カバーしており、共通仕様書に優先されるべきものです。


福岡市は、現在の博多駅周辺の土地の成り立ちについて事前に調査し、
現場に則した地質調査を発注するべきでした。
ボーリング調査の測点を密にし、数を増やす等の緻密な調査が必要な
場所を、他所と同程度の調査で済ませてしまった可能性があります。


その様な条件で地質調査の設計を組み、予算を取り、特記仕様書を作成
して、入札にかけたのでしょう。
受注した側は、特記仕様書に従って調査をしていますが、よほど何か
ない限り、測点を増やす等の協議は行いません。


だとすると、これは福岡市交通局にも事故の責任はあります。
賠償金をJVだけに負担させて良いものではありません。


とは言え、一般市民には何も責任はないので、やはり高島市長と
交通事業管理者及び幹部の減給や賞与の返上で負担するべきでしょう。


役人も少しは責任取れよ!