今日、2019年3月20日は、福岡西方沖地震の発生から14年目となった。当時関東に住んで
いた自分は、休日でもあり、ベッドの上で寝ぼけ眼で東京FMのニュースで地震の発生を
知った。最初は「福岡で地震?どうせ震度2とか3くらいだろう?」と思ったが、「M
7.0」の言葉で飛び起き、はっきり目が覚めた。
実家に電話しても通信規制で繋がらず、仕方ないので実家から徒歩2分程の家に嫁いでい
た、中学の同級生にメールして実家の様子を見に行って貰い、家族の無事が確認できた。
この地震、実は原因となった断層の海側半分しかずれておらず、陸側半分はいつずれるか
分からない状態が続いている。ずれれば被害は14年前より大きくなると予想されている。
そんな福岡市の防災マップがこれだ
やけに簡素なマップだが、これでも福岡市中心部を含む防災マップだ。中央区と博多区
の防災マップには、帰宅困難者のための食料貯蔵設備も設置してあると言うだけで、そ
れが表示されていない。
そして、3月11日にNHKがさも全国共通基準で作成されているマップの様に紹介して
いた防災マップがこちら・・・
これ、実は東京都葛飾区の防災マップで、災害発生時には誰でも使用可能な公用消化器
の位置まで記されている。図中の「●」がそれで、かなりの密度で設置されている。
そして、こちらは東京都江東区の防災マップだ。
東京都は水道や下水道事業、地下鉄やバス等の交通事業は「都」単位で運営されている
が、防災は「区」単位の様で、葛飾区のマップとは明らかに異なる。おそらく他の区や
市とも異なると思う。
そして、最後は静岡市の防災マップだ。
防災関連設備を表す記号、ピクトグラムに注目してほしい。
静岡市は総務省が所管する、JISで定められたピクトグラムを使用しているが、他の
自治体ではそれぞれのオリジナルを定めて運用している。同じ東京都内の自治体でも、
記号は異なる。
うーん・・・これってどうなんだろうか?防災・減災には日頃の訓練が必要だと言われ
ており、特に近年地震や台風、豪雨等に見舞われた自治体では避難訓練などが実施され
ている。しかし、東京はもちろん支店経済と言われる地方都市も、全国各地からの出張
者を迎える場所である。
出張者がいちいち紙の防災マップを入手するとは思えないが、スマホやタブレットで確
認することは出来る。勿論、マップ内には記号の説明は書いてはあるが、その説明と地
図上の記号を見比べるより、静岡の様にJISで定めたものを全国共通にした方が確実
ではないのか?
まして、記載されている設備の内容も自治体によって区々では、戸惑う人がかなり出て
くることになりそうだ。ここは総務省と内閣府防災担当大臣が音頭を取って、国として
防災マップのガイドラインを作成するべきだろう。南海沖地震や首都直下型地震の発生
も危ぶまれている現在、待った無しでやって欲しい。