地震大国日本で、近年各地で大きな地震が相次いでいる日本で、ものづくり大国日本の
シェアNo.1を誇る油圧ダンパーメーカーKYBが免震・制震用ダンパーの試験データを
改ざんしていた事が明らかになったが、さすがはその日本でNo.1の会社だけあって、
データが保存されていない古い商品に対しても、「免震性能に問題ない!」と断言した。
しかし、ハッキリ「クロ」と分かっている物、「グレー」の物、そして、「アイボリー」
の物まで、全て交換すると発表している。但し、余りに数が多過ぎて、全ての対象品の
交換完了までに要する時間は2年だそうだ。どの様に優先順位を付けて処理していくのか
気になるところではある。クロとそれに近いのが優先か?建物の公共性が優先か?
このブログを読んで下さっている皆さんがご存知のとおり、私は性格がよろしくないので
穿った物の見方しかできないのだが、確信もなく「問題ない」と断言できる、いや、する
理由について考えてみた。そう、首都直下型地震や南海トラフ地震が2年以内に発生した
ら・・・今「大丈夫」と言っておかなければ、甚大な被害の多くがKYBの責任となる。
それを回避するための防波堤が、「既に試験データが無い商品でも大丈夫!」ではないの
か?いかがですか?皆さん「ガッテン」して頂けますか?KYBという会社は、油圧ダン
パーではシェア日本一、世界2位かも知れないが、今まで不祥事が発覚した神戸製鋼や日
産自動車、東レ、三菱マテリアル等の巨大企業に比べて経営基盤が弱いと思われる。
そこに持ってきて、車の不正検査や燃費の誤魔化しの後処理と同等では済まない、場合に
よっては、神戸製鋼や東レ並みの費用負担を強いられると予想される商品の無償交換が今
から始まる。ハッキリ言って2年もつの?というのが正直な感想だ。2年を要するとする
理由は、生産設備が追いつかないからだが、それを増強する余裕も時間もない。
それでも、東京電力が負担する福島第一原発の避難者への補償を含む事故処理及び廃炉に
かかる費用よりは遥かに安価だが・・・東電の経営基盤は日産自動車や神戸製鋼とは比べ
様も無いくらいに大きく且つ安定している上に、政府や他電力会社の顧客に甘えながら社
員は高給を貪っている。しかし、気の毒だがKYB社員には数年間賞与無しだろう。
個人的にはそれでも構わないのだが、倒産する事無く2年の刑期を務めて欲しい。そして
願わくば、その間に巨大地震が発生しないで欲しい。発生すれば1発退場となり、後に遺
った建物は誰も面倒を見なくなり、また国が国民の税金を使って他社の商品と交換する事
になる。加えて、2年で終らせるためには、確実な品質の商品を生産する必要もある。
お先真っ暗だな~・・・