札幌市豊平区の建物爆発事故から3日目を迎えた。

昨日だけで新たな事実が明らかになったが、予想だにしなかった事実も明らかになって
いる。それは、爆発の原因と思われる不動産会社が、詐欺に該当する行為を行っていた
事だ。そもそも、事故の原因となったスプレー缶は、顧客が入居する際のオプションと
して防虫・消臭を目的として噴射し、代金として10,800円を請求しているものだった。

しかも、薬剤の購入費用は1本1,000円程度だったという。実際は依頼を受ければ、社員
が出掛けて行ってスプレーを噴射させる必要があるので、人件費がかかるのは解かるが、
噴射が終って入室可能になるまで数時間、じっと外で待機しているわけでもあるまい。
スプレーは市販されていないため、価格は表に出ていないとはいえ暴利だった。

今回、新品スプレーを不適切に処理していた知識も無い社員が招いた惨事が、会社の詐
欺行為と、無駄遣い体質まで露呈させてしまった。それにしても原因企業側は自社の否
を認めたのなら、直ぐに避難所へ出向いて被害者に謝罪し、年末へ向けての対策を急ぐ
べきだが、その様な動きはまだ伝わって来ない。

不動産屋なんだから、自社管理の空き物件は迅速に用意できるだろう？これで全国に存
在するアパマンショップの信頼が揺らぐことは間違いない。