何故、この作品が放置されたのか?
福岡県で、軽トラックを違法改造して峠道でドリフト走行し、それを小学2年生の
息子に撮影させていた男が警察に逮捕され、ワイドショーでも動画が繰り返し放送
されている。ハッキリ言う!「バカだろう?」先ず一つ、公道で危険な走行をして
いる最中に対向車が来たらどうする?間違いなく大事故に繋がる!
次に、プロのラリードライバーでもコースを逸脱して沿道に突っ込む事があるのに、
小学2年生の息子を危険な場所に立たせて撮影させる・・・しかも雨で濡れた路面
一つ間違えると、自分の息子を殺していたぞ!呆れたことに、その後の投稿では
「今後も続ける」と書いている、筋金入りのバカだ。
ここで気になる漫画がある。少し前に大ブームを巻き起こした「頭文字D」だ、当
時から「なぜこの漫画が野放しになってるの?」と疑問に思っていた。ハッキリ言
ってこの作品は、違法行為を推奨しているのではないか?と懸念していた。主人公
の父親は、運転免許が取得できる年齢以前から車で峠道を運転して豆腐を配達させ、
制限速度を上回る速度で走り易いように車をチューンする等してきた。
また、アルバイト先のGSの店長も、違法行為を諌めるどころか、そんな走り屋達
を支援する言動が多く観られていた。その頃、全国の峠道ではローリング禁止の看
板設置や、路面の凸凹化などの税金を使った対策が行われていた。その様な漫画を
野放しにすれば、丁度車に乗る世代が真似することは分かっていたはずだ。
フィクションといえばそれまでだろう。しかし、同じ違法なものを描いた作品でも、
ヤクザ世界のものとは現実味が違う。拳銃や覚醒剤、売春等の犯罪に関わるより、
違法改造した車で違法走行する方がはるかに簡単だからだ。それより古い自動車を
テーマにした漫画「よろしくメカドック」では、キャノンボールトライアルという
違法レースに参加した主人公のショップは、終了後に営業停止処分となっている。
しかし、この「頭文字D」に限っては、主人公を始めとする登場人物の行為が違法
であるという感覚に乏しく、むしろ「やれやれ!」的に描いてあった。
これを見ていた世代の一部に、またこんな奴が現われても不思議じゃないね!
当時は「若気の至り」だったかも知れんが、子供もいる大人なんだから、自分で判断
できるだろう?
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