それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

自分の経験から

最近、中央官庁が障害者雇用をあの手この手で誤魔化して、雇用割合が規程に達して
いなかったことで世間の批判を浴びたが、これは身体障害者のことだと認識している。
こちらは表面上反省した事になっており、今後雇用を増やす様ではあるが、これも市
民が注視しておく必要がある。本当はこんな世の中ではいけない。


一方、精神障害者や知的障害者の雇用については、中央官庁も地方自治体も、解り易
く「NO」と言っている。身体障害者の雇用に比べると、抵抗が大きい様だ。こちら
については、自分も納得できる部分はある。というか、正直、構えてしまう。
過去に2回、嫌な思い出がある。批判を承知の上で書かせて頂く。


1.高校へ通学するバスの中で、知的障害と思われる小学校低学年の男の子が一人で
  乗車しており、車内でお客さんを拳骨で叩きながら奇声を発して走り回っていた。
  周囲の大人は笑って相手していたので、自分も叩かれたがあやす様な受け答えをし 
  た。すると突然、その子は持っていた手提げ袋を床に置き、中から工作用の鋏を取
  り出して目の前で振り回し、そのまま周囲の人を叩く勢いだった。自分は咄嗟に持
  っていたスポーツバッグで身を守りながら子供に応戦しようとした時、その子の後
  ろにいたおじさんが「バス止めろ!」と叫び、停まった車内で無事子供の鋏を持っ
  た方の手首を掴んだところで、さっきのおじさんが両腕で後ろから羽交い絞めにした 
  が、その子は奇声を上げて物凄い暴れ方だった。高校生の自分でも鋏を取り上げる
  のは苦労した。結局、そのまま次のバス停まで数十メートル走り、子供を降ろして
  おじさんと二人でどうするか考えていたところに、後続のバスに乗っていたその子
  の学校の教員2人が声を掛けてきたので、事情を話して子供と手提げバックと鋏を引  
  き渡した。
  
2.年度末の多忙な時期、帰宅は毎晩最終電車で疲れ切っていた。その日も最終電車を
  文庫本を読みながらホームで列の先頭に立って待ち、電車が入線してドアが開いた
  ので、降車する人を待って入れ替わりに乗車したところ、直ぐに座れた。座って文
  庫本を読んでいると眠くなるもので、そのまま眠ってしまったが、暫くして左膝に
  衝撃を受けて眼が覚めた。目を開けて上の方を見上げると、ヨレヨレのスーツを着崩 
  し、ワイシャツもネクタイもだらしない、明らかに知的障害?と思われる兄ちゃんが
  トローンとした目でこちらを見つめ、「俺をバカにしてんのか?」と因縁を付けて
  来る。途中で寝ていたので、こいつがどこから乗車したか知らない。無視して腕を
  組みまた目を閉じると、再度の膝蹴り!さすがに「ああ!?」と睨み返すと、奴は
  ポケットから鍵の束を出し、その一つを凶器のように自分の目の前にチラチラさせ
  ながら、「次の駅で降りろ!」と言っている。幸い、次の駅は自宅の最寄り駅なの
  で、こいつに言われなくても降りるのだが・・・



  数分で駅に到着し、サッと立ち上がって下車して立ち去ろうとすると、降りて追い
  かけて来る例の着崩し兄ちゃん、相変わらずどこかの部屋の鍵を凶器の様にちらつ
  かせながら、「俺をバカにしてんのか?」とトローンとした目で訴えている。
  自分はこいつが乗った処も知らないし、いきなりの膝蹴りで起こされたので、それ
  を説明するも埒が開かず、他のお客さんは既に改札を出てしまって誰もいない。


  あまりにしつこいので鳩尾に前蹴り1発かまし、兄ちゃんが後ろに倒れて鳩尾抑え
  ながら蹲ったところで改札で観ていた駅員がダッシュで来た。ここからの事情聴取
  が面倒臭かった~・・・


  結局、そいつは3つ先の駅の利用者で、軽度の知的障害があるものの市内の会社に
  勤めているとかで、駅から連絡を受けた家族が車で迎えに来た。こちらは家族に謝
  罪されたものの、1時間以上も駅で足止めされ、自転車置き場は営業終了で自転車
  出せず。20分歩いて帰宅したのは午前2時近かったので、それから食事して風呂入っ
  て寝たのは3時前だった。


  知的障害者も精神障害者も、働きたい気持ちも分かるし、働かなければ生きて行け
  ない事も分かる。しかし、閣僚とは違って「適材適所」を間違えると、お客さんに怪
  我を負わせたり、大きな事故を起こす可能性が高い。そう、身体障害者との一番の
  違いは、人や自分を傷つける恐れがあること。が、そんな人材を適材とする適所が
  そんなにたくさんあるとは思えない。理想的には、健常者には見られない何か特出
  した独特の能力を、集中して最大限生かせる職場があれば良いのだが・・・


  また、通勤途中にも問題を起こして、無関係の人に危害を加える可能性もある。
  働く場所と職種はしっかり検討し、厳しいが対応が困難な事業所は考えざるを得ない
  のは現実だと思う。私の従妹も幼少の頃の病気が原因で後天的に知的障害者となった
  が、卒業した学園にそのまま就職できており、いまも元気に働いている。幸い凶暴性
  を発揮したことは一度もなく、どちらかと言うとボーっとしていて大人しい。



bookee

アルツパンチ