それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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対策していても・・・

宮崎市上下水道局に冨吉浄水場という施設がある。大淀川から取水した河川水を浄水
し、市内に供給するための施設だ。この浄水場は地盤が低い場所にあり、当時の水道
局全体で平成2年に始まった第5期拡張事業において、周囲を囲む塀を全てかさ上げ
し、さらに敷地内に降った雨水を集めて場外に排水するためのポンプを設置した。


            かさ上げされた部分は色が違う


しかし、平成17年の台風14号がもたらした豪雨で浄水場は浸水し、職員は管理棟
の2階窓からボートで救出される事態となり、浄水施設は壊滅状態になったことから、
浄水場に設備を納入している業者は復旧のために緊急体制を敷くものの、その後応急
復旧して断水が解消されるまで45日を要することとなった。



なぜこんな事態に到ったのか?上の写真の塀が切れた所には「門」がある。どんな
施設も同じだが、そこに人や車が出入りするための設備が必要だが、門には止水
する機能がなかった・・・今考えれば、門の内側に止水扉を設置しておけば良かった
のだが、進入路から30cm程かさ上げし、スロープで乗り越えるようにしていた。


宮崎市という地方都市のライフラインを預かる水道局は、結果的に効果を発揮しきれ
なかったものの、予想される災害について予め対策は取っていた。それすらしていな
ければ、被害は他の設備にも及んだ可能性がある。そして、機械設備や電気設備を納
めている企業側も、復旧工事に全力で対応した。


東京電力の旧経営陣が、福島第1原発事故の責任を問われて強制起訴された裁判で、
被告人3名への質問が始まる。東京電力の社長や副社長まで勤めた「人物」であり、
今まで消費者からの電力料金で華やかな暮らしを謳歌してきた奴らが、費用を惜しん
で対策を保留してきた結果、東北地方はおろか日本中に大迷惑をかけた。


今も増え続ける放射性物質を含んだ地下水は、もう貯留が限界に近づき、海に放流す
るなどふざけた処置も考えられている。除染のための土や泥は行き場がないまま放置
されている。原子炉の中のデブリは未だ取り出す方法すら確立されていないため、廃
炉の時期さえ確定できず、他電力会社の利用者にまで経済的負担を強いている。


極端に言えば、旧経営者が炉心まで言って、自ら手掴みで取って来い!という思いだ。
宮崎市の浄水場に洪水対策の不備が在っても、迷惑を被ったのは市内の受益者のみだが、
それでも一応の対策はしていた。原発は対策を怠ると世界中に迷惑がかかるのに、東電
は経営者や社員の贅沢な生活を選んだ。


幸い3人の裁判には、今まで21人もの証人が出廷して、被告人の責任を認める要因に
なるような証言をしている人もいるようで、判決には期待が持てるが、その判決を以て
東京電力という会社も事故の責任者としての償いとお詫びの態度を鮮明にするべきでは
ないか?未だに東電社員は国内の平均より高い給料を貰い続けている。


一昨日、九州電力も太陽光発電の発電規制を巡って大きなミスをし、発電事業者に損失
を与えたが、補償をするつもりは無いという。もう電力事業は寡占ではないこと、小さな
電力事業者も、既存の大手電力会社のライバルになることも自覚できていないのか?
それで優秀な経営者、優秀な人材とは言えない。



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