それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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やっぱり凄い!日本の技術と技能

チョッと前の話になりますが、今年の鳥人間コンテストは
ご覧になりましたか?


史上初のプロペラ機部門の往復40km飛行の達成!凄かったです。


今まで、多くの企業や大学が挑戦してきてなし得なかった偉業を、
参加2回目のチームが達成しました。



この飛行機のパイロットは、過去何度も応募するものの、書類審査で
落とされて参加することが叶わず、昨年始めて参加して17kmを
飛行したため、今年から会社がバックアップを始めて、多少の予算と
20名のスタッフを付けてくれたとのことです。


このチームは、会社名も何も冠していないため、40km飛行の達成後
かなり検索されたようで、隠れていた会社名が明らかになりました。


それは、DMG森精機 伊賀事業所


機械の部品を作るための機械、いわゆるマザーマシンのメーカーとして
世界に冠たる企業です。
しかし、飛行機そのものに関する知識は、パイロットしか持っていない
はず・・・


それにしても、パイロットはこの会社のサラリーマンで、大学から
参加しているパイロットに比べて、明らかに華奢な体つきでした。


毎日厳しいトレーニングで鍛えている大学チームのパイロットが、
30km飛ぶのも疲労困憊し、叫びながらペダルをこぎ、それでも足が
つって途中で着水する中、余裕で往復してきました。


これが、高精度のマザーマシンの威力なのでしょうか?
加工、組み立ての精度が異様に高く、高効率でパイロットの体に負担が
かからないように出来ていたとしか思えません。


そして、強度も充分!


このチームが作った機体に、東北大学のパイロットが乗れば、あと2往復
くらいできたかも知れません。


日本の機械メーカーが持つ技術の素晴らしさを、改めて思い知らされましたが、
残念ながらコストを最重要視して、せっかくの技術を活かしきれないメーカーが
ある事は残念です。


そして、それに起因するトラブルには、思った以上の手間と経費がかかり、
加えて会社の信用を失う事が解っていません。


それにしてもこの会社、昔、「機械を作る機械を作っています」という
CMはラジオで聴いていました。
テレビでも時々見かけていましたが、今回はそれ以上の宣伝効果がありましたね?
会社名を一切公表していないのに、日本中の番組を観た人が「機械メーカー」や
「伊賀」をキーワードにググッてくれるんですから。


また来年も是非参加して欲しいと同時に、80km飛べるようなルールに
変更されて、記録が更に伸びることを楽しみにしています。