お盆だからヒソヒソされた話
家が門徒(浄土真宗なので、檀家ではなく門徒)をやっているお寺の住職さんの話。
あるお盆の日、1階が駐車場、2階が事務所、3階が家族の住居という会社の社長
のお宅(3階)へお参りに行った時、11:30と時間指定をされていたそうです。
お参りも終って貰うものを貰い、帰る支度をしながら「途中でざる蕎麦食べるモード」
になっていたのですが、社長さんから「今日はお昼を用意していますので・・・」と
言われ、道路を渡って斜向かいのステーキハウスに案内されたそうです。
2人で注文した料理を待っているときに、斜向かいの会社から社長に電話が・・・
「ちょっとすみません、急用で会社に戻ります!先に召し上がっててください」
と言い、お店の人と一言二言交わして会社へ戻る社長さん。
ポツーンと独り取り残される住職に、程なくして1人分のステーキとライスが
運ばれて来ました。
仕方なく独りで黙々とステーキを頬張る住職を見て、住職が独りになった後に
店に来た周囲の客がヒソヒソ・・・
「あの人・・・お坊さんよね?」
「今日、お盆よね?」
「お坊さんが独りでステーキ食べよんしゃあ・・・」
「良いとかいな?」
針の筵だったそうです。
件の社長が帰って来たのは、デザートが運ばれて来たときだったそうです。
因みに住職は私よりも年下で、子供の頃はクソガキでした。
今では小学校や中学校のPTA会長などやってます。
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