それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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風評被害に遭って欲しくないのだが・・・

埼玉県で発生した、O157での食中毒事件が大きく報道されている。
今回の事件の特徴は、未だに汚染源が特定されていない事だ。


ある惣菜店のポテトサラダが発生源とされていたが、その後同チェーン
の複数のお店からも感染者が見つかっているが、ポテトサラダの
大元を調理した工場からは、今のところ菌が検出されていない。


当初は、大皿に盛られたお惣菜を、お客さんがスプーンやトングで
必要なだけ容器に入れて、量り売りのシステムだったため、
不特定のお客さんが汚染源の可能性もあると見られた。


これが事実だとすると、この販売方法は危険だということになって
しまう。
量り売りでも、最初からパックに入れられ、重さと価格が表示
されているものを選ぶ販売方式の方が、そこに不特定多数の
「客」という介在が無いだけ、安全性が高いと思われる。


また、同じ方式を採用しているのが、ホテルのバイキングだ。
一人ひとりに料理を運び、食べ終わった器を下げる食事に比べ、
人件費を削減できる事から、大勢の外国人旅行者を受け入れたり、
格安の宿泊費をPRしているホテルでは、品数の多いバイキングを
一つの売り物にしている。



こちらも、見ず知らずの複数のお客さんが、同じ菜箸やスプーン、
トングで料理を自分の皿に盛り、同じしゃもじで同じお櫃から
ご飯をよそう
中には、衛生に関する認識が、日本人とは異なる国の方もいる。


また、全国に店舗展開する大手うどんチェーンも、うどんは店員さん
に作って貰うものの、それを受け取ってから代金を払うまでの間に
天ぷらやおにぎり等を選んで皿に取るのは、どのお客さんも
共通のトングだ。


このシステムは、食品をより広く汚染の危機に晒すと同時に、
今後、同様のケースが発生した場合、汚染源の特定が困難である
事を明らかにした。


これから食欲の秋でもあり、季節的にも良くなることから、秋の
行楽シーズンにも突入するものの、特に今年はまだ高温状態が
続くと言う。


埼玉でのO157の汚染源がどこであったかに関わらず、食べ物が
作られてから人の口に入るまでに、不特定多数の人が触れる機会がある
システムは、見直すか、箸やトング等を滅菌燈に当てる様な対策が必要
なのかも知れない。


一時意識不明だった少女の容態も、回復に向かっているとの事で、
幸いだったが、腸管出血性大腸菌には、長く続く後遺症があることが
心配だ。