それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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社員の目的意識が低い?

ある新聞紙上に、社会人野球の都市対抗野球大会に出場するチームの
社長インタビューが掲載されている。


昨日は某大手物流会社の社長だった。
見出しは「社員の士気高揚に不可欠」


これには違和感を覚えずにはいられない。


1.その会社の社員の士気は、野球部を応援しなければ上がらないのか?
2.野球部を含め、運動部を持てない会社の社員の士気は低いのか?


だとしたら、甘い!
お宅の会社は、本来の業務でお客様に喜んで頂いて、利益を上げて、
収入を上げ、社員が喜ぶことで士気を上げる社員はいないのか?
ずいぶんレベルの低い社員ばかりだな?



個人商店から中小零細企業まで、様々な企業形態があり、野球部を始め、
企業スポーツに手を出す余裕など無い会社がほとんどである中、「士気
高揚に必須」と言われたら、我々は「お前らの士気は低い」と言われて
いるようなものだ。


企業スポーツは、本来クラブ活動の延長で、業務終了後に汗を流し、
福利厚生の一環として会社が活動費の一部を補助するのが基本ではないか?


企業スポーツの選手として社員採用し、業務に従事する時間は午前中だけ
午後からは練習するなど、入社後の仕組みはどうでも良いが、仕事を
しない時間の給与や賞与まで、士気高揚に関係無い顧客から頂く品代を
決定するための原価に組み入れられていないか?


特に野球の場合は、オリンピックなどの世界大会も、ほとんどNPBの選手
からプロが選抜されるため、オリンピック選手の育成を企業所属のアマチュア
に頼る必用がない。


先日も書いたが、JR各社が未だに企業スポーツを手放さない事が不思議だ
中でも北海道、四国、九州の3社は、分離独立する際に税金である経営安定基金が、
また、今現在でも継続的に煙草特別税が注入されている。


JR北海道は、資金不足で設備の補修にすら回すお金が無くて、事故を連発
し、更には半分以上の路線を単独で維持する事が不可能とまで言っている。


JR九州は株式上場したものの、経営安定基金を国庫に返却していない。
JR離島3社は、本州3社に比べて運賃が高い


このJR離島3社が企業スポーツを止めれば、設備のメンテが多少はマシに
なったり、運賃が値下がりするのではないか?
それとも、年間で数千万円経費を節減しても、運賃値下げに到達できるほど
ではないので、野球にでも使ってしまえ!ということか?


JRだけではない、電力会社、ガス会社など、日本郵便など、公共性が
高かったり、ライフライン関連であったりする会社が、野球部や陸上部を
持ち、様々な大会に企業ロゴが入ったユニフォームを着用して参加して
いる。


そこに経費を使っているにも関わらず、為替の変動や海外での紛争があると、
「原材料価格の高騰」を理由に容易に値上げする。


電力やガス事業は、自由化されたとは言え、まだまだ一般家庭で新電力会社
に変える割合は極めて少なく、寡占状態であるため、宣伝効果も薄い。

どこかの社会人野球チームを所有する会社と同様、社員の士気高揚の
ためにやっているのなら、会社とは切り離して就業時間いっぱいまで
社業に専念し、クラブ活動への残業手当は支払わない上、運動部の
運営に必用な経費は、用具、交通宿泊費など、全て社員の純粋な寄付で賄った
方が、寄付した社員の士気は上がる!

会社は、ユニフォームの企業ロゴに対して、広告宣伝手当てや成績に応じた
手当てを払えば、支出は最小限で済む!


寄付が集まらなければ、元々社員の関心が無かったということで、「士気高揚
に不可欠」という理由は当たらない。


これだと、運動部の経費が原価に反映されないので、お客さんへは安価に提供
できて、他社との価格競争の面でも有利になる。
合理的ではないか!