この寒波に伴う大雪で、福井県あわら市の国道8号線をはじめ、多数の地域で
立ち往生した車が１０００台以上にのぼり、流通や経済はもちろん、人々の
暮らしに大きな打撃を与えた。

中でも全国への物流の要となる大型トラックが、最大で60時間ほど立ち往生
した件では、陸上自衛隊や地元の方々、また企業や商店によって雪かきや燃料
の供給、炊き出し、トイレの供給が行われ、日本人のあり方が伺えた。

しかし、昨年も同様の自体が散発したにも関わらず、トラック側が何の備えも
していないのか？疑問に思った。

長距離トラックのドライバーさんは、車内で長時間を過ごすために、少しでも
快適に過ごせるように自分の空間を作り出している。
また、お湯を沸かしたり簡単な調理をするためのガスコンロとボンベを搭載
したりもしているようだ。

しかし、それは日常レベルの環境の中で、通常に食材を入手できてはじめて
活きるものだ。

全国を走る長距離トラックは、様々な天候の中を走行しなければならない。
それならば、厳しすぎる環境に直面した時の準備を怠ってはならない。
今回、たまたま集落や商店が近くにあって、皆さんが力を貸してくれたから
良かったものの、山間部に入れば物資の調達面でも天候面でも条件は悪く
なる。

長距離トラックを運行する会社には、是非1台に1つ防災セットを備えて
頂きたい。

これが有れば、エンジンを切っていてもラジオで情報を得る事が出来、スマホも
充電でき、また暖房が無くても暖もとれる。