遂に「ヒヤリ」では済まない事故が起きてしまいました。

昨日の佐賀県神埼市での陸上自衛隊の攻撃型ヘリ墜落事故で
亡くなられた自衛官のご冥福をお祈りするとともに、被害に
遭われた皆様へお見舞い申し上げます。

現地の状況を見ると、住宅地よりも遥かに広い農地が広がっているにも
関わらず、そこに不時着できずに民家を直撃してしまいました。
本当に最悪の事態を回避する操作をする余裕もなかったのか、しても
無駄だったのかのどちらかを意味しています。

そして、副操縦士は死亡が確認されましたが、機長の安否は未確認ながらも
絶望的だと思われます。
そうなると原因の究明は困難を極めます。

防衛省は事故を認識後、直ちに同型機の飛行を停止し、他の航空機の一斉
点検を指示しました。
原因が究明されるまで同型機の飛行停止は継続しなければなりません。
それが米軍との違いです。

但し、日本政府はこれまで多発した米軍機の不時着に対して強く言えなく
なりました。

米軍は少なくとも機体に異常が起きた際には、空き地や砂浜、空港に不時着
しており、民家に迷惑をかけていないと主張するでしょう。
いやいやそんな事はありません。
大学の校舎に落とした事は皆さんの記憶に新しいところです。

しかし、今回の事故が「日本も同じじゃないか！」と言わせる口実を与えた
ことは確かです。

原因はまだハッキリしませんが、整備直後の試験飛行中だったことから、
何らかの整備不良があったのではないかと推察できます。
しかもボルトを締める時のトルク不足とか、本当に単純なもの・・・

本日も開催される国会の審議に於いても、当然この問題は質疑の対象と
なるでしょう。
防衛省と政府は詭弁を繰り返さず、真摯な態度で答弁して欲しいです。