それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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何と言うべきか?

先週の大雪によるJR信越本線立ち往生事故について、運転士の行動に
賞賛の声が上がっている。



たった一人での懸命な雪かきや、乗客への丁寧な対応にたくさんの
声が寄せられているとのこと。
確かに、その様な状況で乗客が最も欲しい情報を、落ち着いて度々
提供し、また多くの乗客に出来るだけ気を配って対応した、巣晴らしい
運転士は、「当たり前」では語れない行動をした。


某バス会社のHPには、毎日のように運転士に対する苦情が多く寄せられ、
毎度同じ回答がなされているのを見ても、「当たり前」の対応がいかに
難しいことかが分かる。
しかも、尋常ではない状況の中でのことだ。


しかし、その素晴らしい対応をした運転士を支えるべき会社側の対応は、
今でも疑問に思わざるを得ない。


6両編成の電車に、大勢の乗客が立って乗車している中、トイレも1箇所
しかない事を承知した上で「安全を最大限考慮」して缶詰にしたのか?
それだけの列車を車掌も乗せずにワンマン運行したのか?


少なくとも天候を考慮して、平時であれば乗務しない車掌業務が出来る
社員を状況に応じて乗務させることは出来なかったのか?


近年、経営の合理化の掛け声の下、列車の運行をワンマン化する鉄道会社が
増えている。
JR九州はローカル線のワンマン化、駅の無人化など、人の削減に躍起に
なっている。


今回の信越本線の立ち往生事故では、列車が停止した場所から道路が遠く、
バスや救援物資を搬送する車が着けられなかったと説明しているが、
ローカル線の場合は都市圏を走る大動脈と違って、そんな場所を走行する
区間が多くなる。


全社的に人を減らせば、そんな時に対応できる社員の人数も減って、今後
同様の事態が発生した時に、また運転士一人に過大な負担がかかる恐れが
ある。
しかし、会社側も事故・災害発生時のための社員を通年雇用しておきたく
ないことも理解できる。
そして、これは訓練や資格の問題があって、臨時で雇えない事も理解できる。
う~ん・・・でもなぁ・・・飛行機のCAさんて保安要員なんだよな?
飛行機の定員に応じて乗務しなければならない人数も決まっているんだよな?


今日は400人乗りの機材に100人しか乗らないから、CAの人数も1/4で
良いわけではないんだよな?


だとしたら、次善の策として頼るのはテクノロジーか?


クローラーを履いた無人の物資輸送車両やドローンを用いて、必要な救護に
備えてはどうだろうか?
もちろん、JR社員に運用に必要な訓練は受けてもらう。