それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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言葉が無い

大阪大学でたくさんの人の人生を左右する残念な出来事が発覚した。
「出来事」としたのは、単なる「ミス」だけではなく、その後の対応
も含めてのことだ。



出題ミスで30人もの受験生が1年近く遅れて追加合格・・・
これは訴訟問題になっても止む無し!


毎年大学受験では数件の出題ミスが伝えられ、その都度その設問は
全員正解として加点されたり、修正される等の処置が執られてきた。


入試問題を作るのも人間なので、ミスは仕方ないが、それを防止する
ために複数でのチェック体制も構築されているが、それでもミスは
無くならない。


ではどうすれば良いか?
気付いたら直ぐに対処することだ。


今回の大阪大学は違った。
昨年6月・8月と過去2回も外部から指摘を受けていたにも関わらず、
本格的に調査に着手したのは3回目に当たる12月の指摘からで、
それを発表したのは1月6日
これは大学の姿勢を疑われる。


過去にも長く放置された入試の出題や採点ミスによって、数ヵ月後に
追加合格となった事例はあるが、その内容は他大学からの編入を認めたり、
予備校費用を負担したり、補償金やお詫び金を払ったりというものだ。


しかし、それでは完全な償いにはならない。


大阪大学を目指した学生さんは、1年近く本来やりたかった勉強や研究
をする事ができず、当然本来の同級生に比べて遅れている。
それを取り戻すために補講などが行われるにしても、圧縮された過度に
濃密な詰め込みになることが予想される。


また、卒業後の就職に関しても、年度が1年違えば状況は大きく変わる。
卒業が遅れたから売り手市場になったのなら救われるが、逆だと気の毒
過ぎて目も当てられない。


大学は被害者と真摯に向き合い、将来に亘って納得できる対応をするべきだ。