それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

一言物申したいことに一言物申すブログです。

辛くあたらないでください。

日産自動車の不正検査問題で、生産・出荷を停止したことで
10月の小型車・普通車の登録台数は、前年同月の半分以下!
納期が遅れ、キャンセルされた注文が数百台単位で出たらしい。


しかし、そんな中でも1台のキャンセルも出さず、受注減も
1割程度に抑えられたディーラーがあったとのこと。


このディーラーは、顧客へ1人400~500件の電話をし、謝罪と
事情の説明を行ったとのこと。


言うまでもないが、このディーラーの営業マンやメカニックは、
販売店の社員でありメーカーである日産自動車の社員ではない。
訪問を受けたり、店頭へ出向くユーザーさんは、この人たちに
辛くあたってはいけない。


諸悪の根源は日産自動車である。
私見だが、日産もスバルも、販売店や下請け企業の社員の雇用や
昇給、賞与も補填するべきだと思う。
また、これを法律で義務化すれば、強力な再発防止策になるのではないか?
(話しが逸れた)


代理店や販売店と言われる会社には2種類ある。



それは、どんな供給元と取引しているかによって決まる。


強い会社は、ユーザーに直販しない供給元から商品を仕入れていることが
第一条件だ。
しかも、供給元にライバル他社がいれば、なおさら販売店の力は強くなる。
「売ってやってる」状態だ。


どこの商品をユーザーに奨めるか、その販売店や営業マンの思惑で
どうにでもなるため、性質の悪い社員は天狗になる。
それが、店舗でセールが開催される際に、メーカーなどから不当に応援の
ための人員を派遣させたり、景品を出させたりなどの、法に抵触する行為を
強要する事態を招く。


中には、安売りしか戦略がないため、供給元に仕入れ価格に毎回特別な値引
きを要求する販売店もある。
毎回の要求では、特別でも何でもないのだが、現実として常態化している。


一方、弱い販売店は、直販もしている供給元から商品を仕入れる企業で。
一番分り易いのは、旅行代理店だ。


旅行代理店は、自社で計画したツアー商品の他に、航空機や列車のチケットも
販売して、手数料を収入としている。
旅行社は、運行会社が定めた料金以上は受け取れないため、航空会社や鉄道会社は、
旅行代理店がチケットを販売すると、手数料分だけ実入りが減る事になる。


インターネットが普及する前は航空機のチケットは航空会社の窓口や旅行代理店
で予約・購入することが多かった。
列車のチケットは、殆んど鉄道会社の窓口で直販だっただろう。


しかし、これだけネット社会になると、個人レベルで航空会社や鉄道会社の
サイトで直接予約し、クレジットカードで決済する顧客がさらに多くを占める
世の中になりながらも、未だに旅行代理店では「売らせて頂いている」状態だ。


車のディーラーは、メーカーは絶対に一般ユーザーには直販しないものの、
「売らせて頂いている」立場になる。
メーカーは多数あるものの、各社の車は販売しておらず、決まったメーカーの
専売となる上に、ディーラー自体にライバルが多いからだ。


今回、受注減少を最小限に留めた日産ディーラーは、自分たちには全く非が無い
事を承知の上で、顧客を回って頭を下げた。
結果的にディーラーとしての信用を守ると同時に、日産自動車への影響も小さく
することに貢献した。


日産自動車は、このディーラーの社員に感謝しなければならない。


と思っていたら、問題発覚の初期に「保安規準は満たしているので」を理由に
謝罪しなかったり、新たな問題発覚の際には、「この問題はリコールの対象と
しない」などの発言をした。


すぐに修正し、謝罪も2度目のリコールも対応することにしたが、やっぱり
最初の対応が本音なのは間違いないよな?