それ、おかしいやろ? 一言物申すブログ

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性質が悪い病気

世の中には「大企業病」とか「最大手病」などと言われる
会社の病気があります。


自社が業界のリーダーであることで、他社を右に倣えさせつつ、
ユーザーをないがしろにする業界最大手病


これを克服したと思われる企業の代表がトヨタ自動車でしょう。
一方、新日鉄住金や三菱重工業も、それぞれの業界では最大手
ですが、一般のユーザーがこれらの会社の商品を直接購入し、
使用することはありませんので、病状は明らかではありません。
取引をされている会社の担当者はご存知でしょう。


しかし、その会社の商品を使っている一般ユーザーが多い会社
で、業界最大手病を発症していると性質が悪いです。


経営破たんという形で、強制的に治療されたのが日本航空です。
日本航空は、まだ国がてこ入れしましたが、それほどの規模も
なく、知名度も無い会社の業界最大手病は最悪です。


過剰なコストダウンによる品質の低下、下請け業者への斜め上
からの目線、自社の都合が最優先

そして私はこんな会社を見てきました。


ベスト電器、ダイエー、いずれも最大手病を克服できなかった
企業です。


一方、大企業病は業界2位とか3位の大手企業が罹患していると、
別の意味で性質の悪さを発揮します。


最大手をライバル視するあまり、時には大きなルール違反を犯す
場合があります。


日産自動車も神戸製鋼も、業界最大手ではありませんが大企業病
に罹患していました。
そして、それが発覚したあとも、病気を治しますという嘘をついて
いた事も共通です。


色々な会社を見ていますと、業界では5位くらいのシェアで、歴史
があって堅実経営の会社は、真面目に製品を作りをしている傾向が
強いようですが、かつての三菱自動車は、単独での大企業病と、
巨大グループ病を併発していて、それを治すために治療を受けましたが、
そのクスリが毒ではなかったことを祈るばかりです。